海外インターン事業を運営する女性起業家!タイガーモブ菊地さんにインタビュー!

今回のアジアマガジンでは2016年4月に独立された若手女性起業家、菊地恵理子さんにインタビューしてきました!菊地さんはTiger Mov(タイガーモブ)という海外インターン事業をされています。菊地さんの行動力の源とは一体なにか?海外インターンの面白さはなにか?独占インタビューで迫りました!

インタビュースタートです!

”海外インターン事業を始めたきっかけ”

—今日はタイガーモブの事業と、菊地さんご自身のビジョンについてもお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします!

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(写真;海外バックパッカー営業の渡航直前のサイトリリースの様子)

—まず、以前の会社には何年間勤められていたんですか?

新卒で2012年に入社してから、ちょうど4年間ですね。

—それで今年4月から独立されたんですね。どんな会社にいたのですか?

前はジョブウェブという会社で働いていました。この会社は就職支援や企業の採用支援をしている会社です。そこでは、1年目に営業を担当していて、どうしたら企業のターゲット人材を採用できるか、どういうインターンシップを実施するか、ということを企画・提案する採用コンサルのような営業職をやっていました。そのあと2年目からは海外事業部を立ち上げて、”AJITORA”という、タイガーモブの前身となる海外インターン事業を運営していました。

—なぜ新規事業を立ち上げようと思ったんですか?

もともと大学時代に中国に一年間かけて、半年留学・半年インターンに行きました。中国って先入観としては、一般的にあまり良くない印象が周りに多く、中国人こわそう、うるさそう、汚そうとか色々あると思います。でも中国に行ってみたら案外そうでもなくって。中国の方って一回仲良くなるとめちゃくちゃ優しくて、家族みたいにあったかいんですよね。国としてもおもしろいし、ご飯も美味しいし安いし、実は最高で。海外に行って、「自分の当たり前が、当たり前じゃない」ってこんなにもおもしろいんだと思いました。

だから海外と関わるっていうのは、何かしらの形でやりたかったんですね。で、当時のジョブウェブという会社は国内しかやってなかったので、逆に海外に関わる余地があるだろうと思って入社しました。そして、一年間めっちゃ頑張って、ある程度成果を出すことができました。私は毎年異なることにチャレンジしたいので、よし次の1年は新しいことをやろうと思って、海外系に関わろうと動き始めました。

—最初に留学先に中国を選ばれたきっかけはなんだったんですか?

最初は全然興味はなかったのですが、8歳離れたお兄ちゃんがいて、そのお兄ちゃんが中国に留学に行っていたんですね。それでたまたま家族で行ってみることになって、大連っていう場所に行きました。一番衝撃的だったのは、タクシーでお兄ちゃんが運転手の人と中国語で流暢にしゃべっていたこと。身近だったお兄ちゃんが自分には分からない言語で異なる国の人と話しているって、純粋に「すごい!!」と思いました。多分この頃の私には結構衝撃的な映像だったんだと思います。

そのあと日本の大学に入って。1年目はバンドのドラムに集中して、いわゆるサークル活動として遊びまくってたんですが、2年目になった時にまた同じことやりたくないから、なにかやろうと思って中国語を履修したんです。でもうちの大学の中国語の授業は中国人の先生なのに、普通に日本語でしゃべるんですよ!(笑) 週1〜2時間の時間しかなかったから、どうせやるなら徹底的に話せるようになりたい!と思い、中国に行こうと思って1年間休学し、中国へ行きました。

”海外で、壁にぶち当たろう!”

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(写真:海外バックパッカー営業@バングラデシュ・ダッカの様子)

—菊地さんはなぜ日本国内ではなく海外インターンを勧めているのでしょうか?

ぶっちゃけ海外じゃなくても良いと私は思っています。けど、海外に行くとアイデンティティに向き合わなければいけないんですよね。当たり前だと思ってたことが当たり前じゃないとか、できると思って余裕だと思い込んでいたことが全然できないとか。海外では、困難にぶち当たれる障壁がすごく低いと思うんです。だから、日本にいていろいろ考えるのであれば、まずは海外に行って欲しいと思っています。

—他にも海外留学や海外旅行もある中で、インターンを選ぶ利点は何ですか?

人間的な成長って、自分について向き合ったり、人への思いやりを持ったり、多様性を受け入れたりだとか色々あると思うんです。そういうのを一気に得られやすいのが、海外インターンかなと考えています。インターンは他の二つに比べると、“できない”ことがより多いと思います。

留学は語学の壁、友達との付き合いが壁になります。バックパッカーは道順たどれるかとか行き着けるかとかが壁になります。それで基本的に留学も旅行も自由。ただ、インターンは自分じゃない人が目標を提示し、プレッシャーもかなり大きくてやったことないことが多いです。その分、できるようになることも増えています。がむしゃらに動くプロセスの中に、成長への破壊的威力があるんじゃないかなと思います。

”タイガーモブの海外インターンシップ”

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—では新しく作ったTigerMov(タイモブ)について詳しく教えて下さい!

いまは世界25カ国180件以上のインターン先があります。主に東南アジアで、あとはアフリカとか南米とかもあります。アメリカやオーストラリアも数件ありますが、どっちかというとアジアやアフリカ・南米等、伸びる市場に身を置いて欲しいと思っています。

—インターン先は日系企業と現地企業のどちらですか?

どちらもありますが、日系企業の方が多いです。日系企業は日本人が幹部で数人いて、あとは現地スタッフのところがほとんど。何かあった時に日本語が使えて安心なので、結果的に日本企業を選ぶ方が多いです。現地企業は返信が遅かったり、コミュニケーションミスが発生しやすいというのが実情です。

—インターンは有給?それとも無給ですか?

どちらもですね。出してくれるところは、航空券、滞在費、保険とか全部出してくれる会社もあります。逆に全くない待遇が無い会社もあります。待遇やインターンシップの内容、社長のキャラクター等、全て加味した上で行く人に第一志望を選んでもらっています。

—ちなみに期間はみなさんどれくらい行かれているんですか?

平均でいうと3ヶ月くらいです。2週間から1年まで期間は自由なのですが、学生さんのニーズとして多いのは1〜2か月間。大学が休みの時を利用して行く人も多いです。ただ、最近は「え、そんなに皆休学しているの?!」と驚くくらい休学が当たり前化していて、3か月や半年、長い方であれば一年間も行く方もいらっしゃいます。

—海外インターンに参加するために、英語などの語学レベルは重要なのでしょうか?

企業の方は語学レベルというより、やる気や意欲の方を重要視されています。やるしか無い環境に行けば人はやるようになるので、結果的に言語は身につきます。

—タイモブが参加する人向けに実施していることは何ですか?

まずは海外インターン先の紹介です。“海外インターンをやりたい!“という方は多いのですが、漠然と考えていたり、憧れだけで表面的にインターン先を選ぶ方が多いので、私たちが面談する時は、必ず過去やってきたことやこれからやりたいこと、今どういうことに課題を感じているかをお聞きし、その方の状況と社長との相性などを考慮してインターン先のマッチングをしています。

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また、実績ある危機対応の会社とも提携し、24時間・365日体制の”海外危機対応サポート”を提供しているので、万が一の怪我・病気の際には多角的に状況を判断して最適な方法でサポートをしています。心理的なことに関しては、タイモブ参加者限定のコミュニティで交流をしたり、LINEやSkypeで随時受け付けているので、いつでもご相談して頂くことも可能です。全力で向き合います!

—相談しながらインターン先を決めていくんですね!

その方が行くべきインターン先を3つくらい選択肢として出して、その中から選んでもらっています。企業によって住居提供や待遇等も色々違うので、最終的には本人に決定をお任せしています。そのあと企業に紹介をして、面接の調整をして見事合格したら、インターンの準備のサポートをしたり、事前オリエンテーションや海外インターンOBOGが集うコミュニティでの交流を経て渡航、インターン開始!という流れです。

—オリエンテーションはどんなことをやるんですか?

1時間しっかりと時間をとって、目的・目標・施策の設定をやっています。これをやらないでなんとなく行ってしまうと、「なんで私ここにいるんだろう・・」、「頑張っているのに成果がなかなか出ない・・・」等、いろいろな悩みに陥る可能性が高いので、きちんとマインドセットして目標も決めてもらうようにしています。

”コミュニティの重要性”

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(写真:タイモブ祭@東京の様子。海外インターン経験者、
これから海外インターンに挑戦する方が集結しました。)

—海外から帰ってきてから日本の生活に慣れてしまう人もいますか?

日本に帰ってきてからは、「日本ぬるい」とか、「なんで日本人ってこんなに自分のことや国のことを考えてないんだろう」とか色々思う人も多いですね。留学やインターンから帰ってきた人も、「いい意味でも悪い意味でもやばくないですか日本」とよく言われています。でもやばいのって実は自分で、向こうでは本気で頑張ってできないことをできるようにする、とやっていたのに、日本でも本気でやろうとしない自分がやばいんじゃないかって言っています。

とは言っても人間は環境に依存する生き物なので、自分がぬるいと思っている環境にいると周りと同じようになっちゃうのは、しょうがないと思うんですよね。で、その時に立ち戻れるような場所があるっていうのは、結構重要じゃないかなと思って。それが“コミュニティ”だと思うんです。

一人だと気持ちの維持は難しいですが、同じような経験を海外でしてきた熱い仲間が5人、10人、100人、1000人いた時に、みんなが頑張ってるって結構刺激的ですよね。それぞれの頑張り方があるとは思いますが、自分はどうしようと考えるきっかけになりうると思います。だから私たちタイモブではコミュニティ作りに最も力を入れています。

—会社としてコミュニティ作りを実施されているのはなぜですか?

むしろ、タイモブをやる理由はそこにあるんです。海外インターンシップの“エージェント“をやりたいわけではなく、単純に頑張ってる人たちが集結しているのって面白いと思う。そういう場を作って私自身も属していたいし、みんなもそこで切磋琢磨することによって、みんなが輝けたらすごく良いんじゃないかなって思っています。

”菊地さんの目指す未来”

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—今後の展望はありますか?

海外インターンでトップシェアを取りたいです!まだまだニッチなので、海外インターンを当たり前にしたい。それと、海外インターンを大学生だけではなく、高校生や社会人にも広げていきたいです。若手の社員さん向けの企業研修も実施したいですね。また、海外インターンに伴って休学をすると、時期的に就職に不利だったりします。そこを通年採用する企業様を増やしていつでも就活ができるようにしたいです。時代はどんどん変化しているので、“方法“や”スタンス・考え方“は変化していないので、それを時代に即したあるべき就職・採用の姿に近づけていきたいですね。

—良いですね!応援しています。この度はインタビューありがとうございました!

ありがとうございました^^!

アジアマガジンからのコメント

自分の仕事に対する熱い思いをお持ちのタイガーモブの菊地さん。自分のやるべきことに集中して努力する姿にとても刺激をいただきました。インタビューを受けてくださって本当にありがとうございました!海外インターンについて興味を持った方は、ぜひタイガーモブのHPもチェックしてみてくださいね!

タイガーモブHP:http://www.tigermov.com/

今後もアジアマガジンでは「アジアで働くを、選択肢に」できるよう情報を発信していきます。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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