量をこなさないとわからないことがある。マレーシアの田島弘章さんにインタビュー

−田島弘章氏プロフィール

・生年月日  : 田島弘章(Maharu Tajima)
・出身地   :  埼玉県
・大学    :  東京理科大学 理工学部 建築学科 卒業
すきな言葉 :諦める(明らかに認める)・ありがとう

会社URL: http://www.fourleaf-p.com/

—会社概要

弊社はFour Leaf Partnersといい、東京で内装業を営む一級建築士事務所、株式会社リムズの100%子会社です。簡単にいうと内装の設計施工をしています。いわゆる設計会社と違うのは、うちはどちらかと言うと施工屋さんです。ですので、内装や施工で関連することで困ったことがあれば何でもやります。

−3年前にマレーシアに来られたということですが、日本にいた時はなにをされていたのですか?

僕は日本にいた時は、建築士としてビル1棟を改修したり、ビルに違法なところがないかのチェックをしたりしていました。

−なぜマレーシアに来られたのですか?

そうですね。たまたま、うちのお客さんがマレーシアに進出するとのことで、その話を聞いた東京の社長がマレーシアに興味を持ったのがきっかけです。

−マレーシアで働く際に不安などありましたか?

英語もままならず、一人で来て一から立ち上げでしたが、不思議と不安はなかったですね。身体が丈夫な事だけが取り柄なので、慣れない環境を楽しみました。

組織立って海外事業を展開している訳ではないので、最初の半年はプレッシャーばかり感じましたが、途中で諦めました。やるだけやって、ダメなら日本で稼ごうと。

−「失敗」と聞くとネガティブな感情を抱く人が多いと思うのですが、田島さんが「失敗」をポジティブに受け止められるようになったきっかけなどはありますか?

人生を振り返った時に、大それた経験からなにかを学ぶよりも、小さなことから細かいことを沢山学ぶことが多かったんです。例えば、就職面接の時に、面接官に嘘をつこうとして本当に頭が真っ白になった経験がありました。本心を言って面接に受からなかったらまだ納得がいきますが、嘘をついて納得する結果がでなかったらそれこそ馬鹿だなと思ったんです。その時に絶対嘘をつくのはやめようと思いました。そういうすごくくだらない「失敗」の積み重ねから沢山のことを学びました。「失敗」した事を嘆くよりも、そこからどんな小さな事でもいいから何を学んだか、感じたかが大事だと気がついたんです。

−伸びる人の特徴などはありますか?

なにか新しいことを始めるときに、人間の脳は否定的にできているのでストップをかけようとします。それは人間が安定を望むようにできているからです。でも、例えば大昔、「この海を渡ったら陸があるかもしれない。」と考えた「アホ」な人たちが歴史を作ってきたんです。そういう意味では「アホ」になってみることが大事なのかもしれません。考えすぎるよりは、「行ったら楽しそう」とか、「やったら楽しそう」とか思って、行動に起こせる人がこの先伸びていくと思います。

−20代の若者にオススメの本があれば教えてください。

「夢をかなえるゾウ1」ですかね。これは相当ハマりました(笑)。若い部下にも読ませましたね(笑)。この本から学んだ大事だと思うことは、2つあります。

1つは、マイナスの感情とか、負の感情をいかに感じないようにするかということです。特に海外では大事なことです。寂しいとか怖いとかいう感情は、人間をこわばらせるわけです。そうするとなにもできなくなってしまう。楽しもうと思ったら、妄想力がある人が勝つのだと思います。そういった点でガネーシャ(物語にでてくる面白い神様)からは学ぶことが多いと思います。

もう1つは、この本からもわかるのですが、笑いのない人生は面白くないということです。僕の人生はギャグの連発です。どれだけ失敗するか逆に数えるのが楽しいくらい。くだらない事いっぱいやって、失敗して笑いながら何かに気がつきます。失敗が確定していても、笑いのネタになると思えば飛び込みます(笑)。

−起業を志す学生に向けてメッセージはありますか?

学生で起業をする人はバックボーンもないですし、経験もないと思います。では、どうするか?と言うと、やってみるしかないですよね。失敗を恐れずチャレンジしたらいいと思います。東南アジアに出て感じるのは、商売を自分でやろうとしている人が多いということです、特に中国人ですが。最初はほとんどみんな失敗します。でもトライアンドエラーを重ねていくうちに目利きができるようになるんです。そうやって成功している人が多いと感じます。

−20代に向けてメッセージをお願い致します!

いまの若い人で、やりたいことがないと思っている人に、何か言えるとしたら、「量をこなしてみてからしか、得られないものがある」ということです。いまの若い人は、ちょっとやってみて合わないとやめてしまう。そんなイメージがあります。それでもいいとおもうのですが、やっぱり、量をこなさないとわからない事が必ずあると思います。

20代の時に成果なんてでなくてもいいので、続けてやってみることが大切です。どこかで点と点が線になって、線と線が面になっていくような経験ができます。それを20代のうちにやっておかないと、30代でなにやってきたの?と言われるような人になってしまうと思います。苦労しろというのではないですが、理不尽ばっかりの世の中で、楽しんでやれた人は何かをつかむことができると思います。

−田島さんの夢や志があれば教えて下さい。

大それたものはありません。ただマレーシアで経営者として人を雇っているからには、会社が永続的に続いていかないと意味がないです。いまは日本人の方々から仕事を頂いていますが、将来的にはローカルの社員がローカルの企業から仕事を頂いているのが理想です。そういった意味で、いまの僕の目標は、ローカルの社員の人達が、自分の力で食べていける組織を作ることです。

田島さんありがとうございました!

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取材担当コメント

小さな経験から細かいことを学ぶ。小さな小さな失敗の繰り返しの中から確実に何かを学び成長していく。失敗からなにかを学ぶことができたのならそれは失敗ではないのだなと思います。僕は決してクレーバーな人間ではないので、せめて挑戦する姿勢と失敗から学ぶ貪欲さは誰にも負けたくないなと思います。

渡辺創太

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