リスクを取ることで世界は広がる!自営業、マッキンゼーを経てインドでお寿司デリバリーを手がける手嶋さんにインタビュー

手嶋友長氏プロフィール
1975年生まれ 鳥取県出身

会社概要
インドのデリー、グルガオンなど1時間程度で宅配できる範囲でお寿司のデリバリーを行っている。日本人だけでなくインド人の中間層など誰にでも親しんでもらえるような、インドにローカライズした日本食を手掛ける。

Sushi Junction:https://www.sushijunction.com/

−現在の事業を始められるまでの経緯を教えてください

慶應義塾大学の環境情報学部を1998年に卒業しました。元々は理工学部に入ったのですが、1995年に阪神淡路大震災が起こり、インターネットで情報がやり取りされる光景を見て、これからはインターネットの時代が来るのではと思い、環境情報学部に転部し、インターネットを使ったマーケティングなどを学びました。大学の2年の時にe-コマースの会社でアルバイトを始め、そのまま就職せずにオンラインビジネスを立ち上げました。

ただ、バブルが崩壊して投資が減ってしまい、会社経営の難しさを感じ、留学をして経営を本格的に学びました。留学から戻っても実業を行うことに関心が高かったので、マッキンゼーというコンサルティング会社に就きました。そこで何年か働いた後、今度は大塚製薬に務めて中国でポカリスエットの販売にも携わりました。インドの製薬会社の買収の案件にも関わらせてもらったのがインドとの初めての接点でした。

−お寿司を販売する場所としてインドを選ばれたきっかけはなんですか?

特に最初からインドにこだわっていたわけではありませんが、やはりみなさんがおっしゃるように次の10年を考えた時、この国の期待値は相当高いものがあります。ただ、それでもインドの成長というのは世間で言われているほど急なものではなく、特に外国人にとっては宗教・言語などの難しさもあります。そのため、10年後に本当に中国のようになっているかどうかはわかりませんが、実際にこっちに来てみて足りないものは山ほどあるので、ビジネスのチャンス自体は多いと思います。

−お寿司を扱っている他社が3社ほどあるとのことでしたが、手嶋さんのデリバリーサービス独自の強みはなんですか?

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一番の強みは、海外で本物の寿司を既に知っているインド人を満足させられるだけの美味しい寿司を提供するために、ローカルフュージョン寿司を作っていることです。SONYがインドに進出した時、テレビの売り上げが好調だったのは、インドの風土に合わせてテレビの発色を良くして色がくっきりするようにしたからと言われています。同様に寿司でも見た目の華やかな寿司、またベジタリアンでも食べられるような寿司を提供しています。その他、味に関しては五つ星のシェフを雇い、組織としてもマニュアル化を進めています。

−手嶋さんご自身と事業の今後の展望を教えてください!

インドでは超富裕層は五つ星のレストランで寿司を食べ、日本人の駐在員の方などは日本人に特化した日本食レストランで食べ、インドの庶民はなかなか日本食というカテゴリーの中で寿司を食べる機会はありません。そこで、インド人向けの寿司のカテゴリーリーダーを目指しています。理想像としてはスターバックスのようにプレミアム・バット・アフォーダブルなものですね。

もっと大きな展望はと言いますと、日本の商品やブランドなどを大きく広められるような水先案内人になれればと思います。

−最後に、もし手嶋さんが今大学生に戻れるとしたら、何をされますか?

最大限にリスクを取って、さらにできればそれを広げることですね。筋トレと同じ感覚です。今の若い世代の方が30代や40代になっている時に、活躍の場はどこになっているかわからないですよね。アフリカかもしれないし、宇宙かもしれない。そんな中で、40代でどこにもチャレンジしたことのない人が、いきなりリスクを取るのは非常に難しいし、リスクを取るには遅すぎます。

だから、若いうちに最大限リスクを取って自分の許容度というものを確認しておく必要があります。もし、今アジアに興味があるなら、今すぐ行った方がいい。もし行ってみて向かないと思えばそれも大事な発見です。私の場合は、若いときにベンチャー企業から出資をいただいて自分の事業をやっていたのですが、その企業のオーナーの方は毎日ATMに通い自分の預金残高が減るのを確認していました。その姿を見て、自分にはここまでのリスク許容度はないなと気づきました。

取材担当コメント

「将来はどうなるかわからない」、そう言いつつも「君たちの活躍の場はインドかも、アフリカかも、火星かもよ」とおっしゃっていただいた手嶋さん。まるで僕たちの挑戦を待っているかのように話す口調を聞いて、インタビューの途中でうずうずしてしまいました。最大限のリスクを取って挑戦をしていきたいと感じました。


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