三菱UFJモルガン・スタンレー、中国での事業立ち上げを経て、現在マレーシアと日本の架け橋となる原田さんにインタビュー

原田 甲子郎氏プロフィール

米国Indiana University Bloomington, Kelley School of BusinessにてFinanceの学位取得。三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資銀行本部にて民間企業・国際機関・政府機関の資金調達業務に従事。その後中国に渡り、日系家電メーカーの中国市場進出及び販売会社設立に参画。上海に販売会社設立後、現地トップとして経営を統括し、販売、財務、総務、人事など幅広い業務を担当。2013年株式会社UNLOCK DESIGNを設立し、代表取締役に就任。大学で知り合った中国人の妻と1男1女の4人家族。

−会社概要を教えてください。

UNLOCK DESIGNは日本とマレーシアを中心に、訪日観光インバウンドPR事業およびグローバル人材の育成採用支援事業を展開している会社です。日本とマレーシア拠点に日本企業のミッションをローカライズすることで、日本の企業が海外で長く続く海外事業を作ることを目指しています。優秀な学生を集めることでローカルからローカル、マレーシアから日本へ優秀なタレントを発掘しています。また、マレーシアに日本のファンを増やすべく、訪日観光PRとして、オールジャパンコンテンツのフリーペーパーをローカル向けに英語で発行しています。今後事業を拡大させるためにはローカルの顧客を掴むことが必要であり、そのためのメディアとしての役割を担っています。

—原田様の20代についてお聞かせください。

高校卒業後にアメリカに留学しました。純ジャパで英語もロクに話せなかったので、1年目は大変でした。20歳の時、自転車で通学中にバスに正面衝突するという大事故で死にかけました。緊急治療室に運び込まれ、意識不明の中、3日間文字通り生きるか死ぬかのボーダーラインをさまよっていました。その事故がキッカケで「人生って一瞬で終わるんだな」と悟り、じゃあ人生やりたいことをしようと思いました。

大学卒業後はなにをされていましたか?

大学卒業後、日系証券会社に入社し、投資銀行本部で民間企業や国際機関、政府機関の資金調達の仕事をしていました。

入社して4年目の26歳の時にビジネス雑誌「週刊東洋経済」の記事を読んだのが転機でした。「あなたは世界で戦えますか」という特集で、中国で通販会社を起ち上げた日本人経営者のインタビュー記事を読みました。「すごい!こんな人もいるのか!ぜひ会ってみたい」とメールを送りました。

初めて行った2010年の上海には、明日は今日より良くなると思う人であふれており、経営者の方々も活き活きと今後の中国ビジネスの話をしてくださり、こういう環境に自分の身を置きたいなと思いました。するとその経営者の方に、「だったら上海にくればいいじゃないか」と言われ、それもそうだなと思い、上海に移住することに決めました。

中国に行くことについては反対意見も多かったです。せっかくいい会社に入ったのにもったいない、中国で何をするんだ?中国語話せないんじゃできる仕事なんて限られてるよ、などなど色々言われました。アメリカ留学のときも友達や教師から散々反対意見を言われましたが全部無視して渡米しました。今回も全部無視しました。27歳の時でした。

行った当時は中国語はできないし、何も考えていませんでした。マジで無計画です。住むところすら決まっていませんでした。日本のようにマンスリーマンションがあるだろうと思っていましたが、コストに見合う良い物件がなく、ホテル住まいが一ヶ月も続きました。電車の中で、自分何しているんだろうと落ち込む時も何度もありました。会社をやめたのは間違いじゃなかったのかって。その後働き始めると、中国語を覚え始め、上海が第二の故郷と思えるぐらい上海が好きになりました。そして29歳の時に日本に帰ってきて、中国人の妻が子供は日本で産んで育てたいとの意向を尊重し、今の会社を起こすことにしました。

中国で働いていた時の、中国から見た日本とはどのようなものでしたか?

安定していましたね。平和、すごい平和。安定していてすごく良いとは思います。しかし、今日も明日も一緒で先が見えている。だから日本は初めて行っても「ああこんな感じか」で終わってしまうことが多いと思います。でも上海は違いました。上海は行った時にすごくワクワクしました。上海には世界中から人が集まっています。日本ではあまり見かけない中央アジアの〇〇スタンの人たちなど、文字通り国際都市です。ビジネスでもプライベートでも、幅位広い人たちと出会えることができる最高な環境でした。

なんどもなんども未知のものに挑戦していますが、原田さんがどうしてこんなにチャレンジできるのか、またその原動力とは何ですか。

挑戦して失敗してもなんとかなると思っているからかもしれません。周りの人がリスクだ、と言っていることが本当にリスクなのかなと思うことは多々ありました。日本の高校からアメリカの大学への進学、日本の大企業を辞めて中国への移住、会社勤めではなく起業。人生の転機で周りからワーワーキャーキャー色々言われましたが、慣れちゃいました。

人生で迷ったときに思い出し、判断基準にしている言葉があります。ひとつはスティーブジョブがスタンフォード大学の卒業式スピーチ。「もし今日が最後だとしたらあなたは今やっていることを続けますか」もう一つは作家林真理子氏の名言です。「やってしまった後悔はだんだん小さくなるけど、やらなかった後悔はだんだん大きくなる」これ、いまやらなかったら後で後悔するなぁ、と思ったらGoサインですね。

原田さんはなぜマレーシアに進出されたのですか?

一緒に起業したパートナーである山口がマレーシアに住んでいたからです。山口とは大学時代からの付き合いです。ぼくも、山口も、僕の中国人の妻も、山口の中華系マレーシア人の奥さんもみんな同じアメリカの大学時代からの友達です。卒業旅行は4人でカリブ海に行くような仲でした。お互い子供が出来たことがキッカケで引越しました。ぼくは中国から日本に、山口は日本からマレーシアに。そのタイミングが近くて「なんか一緒にやる?」っと自然発生的に立ち上がったのが今の会社です。

同じ大学にいる人とのつながりは大事なんですね、大学の中にいるとどうしても軽視しがちになっているし、同じ大学で同じ団体にいるが将来、それぞれ違う方向に行くのだろうなって。だからそんなつながりがあるなんて面白いですね。

シリコンバレーのベンチャーキャピタリストが「大学なんて別にどうでもいい。ただ大学内のネットワークは創業仲間を探すために重要」と言っていました。今はわからなくても、5、10年後、友達のネットワークが大事に生きてくると思いますよ。

僕自身よく大学でパーティーをしていたんですが、その時に飲んでいた留学生の友達の結婚式に誘われます。当時は知らなかったけど、実は財閥一族の息子であったり、銀行を持っていたり、、、そういう人たちに会ったからといってこれといってビジネスが始まるわけではないですが、じわじわってくるものがあります。下心を持って接するよりも、今はわからないかもしれないですが、一緒に熱い時間を過ごしたことが大切であり何事にも代え難いものになると思います。

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事業に関して今後の展望についてお聞かせください。

訪日観光インバウンド事業を軸に大きくしていきたいと思います。より多くのアジアの人が日本を訪れ日本人と触れ合うことで「学校で習ったことや、メディアで言われているほど日本も日本人も悪くないじゃないか。むしろいいところだ」と、帰国後に友人や家族に写真を見せながら日本旅行の思い出話に花を咲かせながら、日本のファンを草の根で広めることが、これからの日本をつくっていくと思います。

また、これからの日本のをつくっていくためにも、「世界で闘える強い個」をつくりたいです。一度日本の外に外に出てみるとわかるように世界はとても広いです。日本ではなんとかなっても、海外では戦闘力が低い人が多いように思います。異なる環境で育った異質な存在に会う機会が日本では少ないためではないかと。世界のどこに行っても闘える人材を生み出すフィールドをまずは日本とマレーシア、その後はアジア仲に作っていきたいです。

—20代に向けてメッセージをお願い致します。

アメリカの心理学者Meg Jayが言っていましたが「人生は20代で決まる」というのは結構当たっているのではないかと思います。なので、今できることを全部するくらいの気持ちで行動すればいいと思います。若いのでリスクなんて無いですし、いくらでもリカバリーも効くのでやりたいことをやればいいです。

—将来の夢を決めるにはどうすればいいでしょうか?

正直、自分が君の年だった時、今の自分は想像できませんでした。目の前のあることを一生懸命することが大切なのではないかと。現時点で夢や目標を無理に決めようとしなくて良いと思います。

人生はドット(点)だらけで、それらが繋がって今があると思います。学校がいやなら休学すればいいし、遊びたいなら死ぬほど遊べばいい。今はそれぞれがつながりのない点かもしれないですが、いつか線としてつながると思います。また、何事も掛け算で新しいものが生まれます。全く関係ないものでもいつか繋がっていきます。好きなことをやっていればどこかで必ず繋がると思います。

最後に学生に一言おねがいします!

目の前のことを全力ですることが全力でやってみてください。数年後に振り返ったときに、その経験が活きてくると思います。

 原田さんありがとうございました!

取材担当コメント

「個」としていかに世界で戦っていくか。個人にパワーシフトしている時代だからこそ、これからは「個」の力が大事になってくるのかもしれません。僕自身世界で戦う「個」となるために、挑戦し続けたいなと思いました。

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