インド人と日本人の良いところをシナジーさせる。インドで人材紹介業を手掛ける関野さんにインタビュー!

関野光剛氏プロフィール

愛知県名古屋市生まれ。
1997年 株式会社リョーサン
2000年 株式会社インテリジェンス
2008年株式会社リクルートキャリアにて、グローバル人材向け新規立ち上げに参画。
2012年リクルートグループ初のインド駐在員として赴任。
2016年インドのグルガオンにてMiraist起業。

−会社概要

Miraist Private Limited
成功報酬型人材紹介、代行採用、エグゼクティブサーチ、人材コンサルティングなどを幅広く手がける、人材紹介会社。全ての機能に関野さん自身が携わり、強いマッチング性を実現させることを強みとする。

−会社名であるMiraist(ミライスト)の名前の由来はなんですか?

未来(MIRAI)をポジティブに志向する人(IST)という意味の造語です。企業にとって重要な、「ヒト・モノ・カネ・情報」の経営リソースの中でも「ヒト」が、インド市場だからこそ、最重要だと考えております。我々のサービスを経ることにより、ポジティブなインド人・日本人を増やしていきたいと考えております。

−何故インドで企業されたんですか?

2012年に自ら手を上げて、リクルートグループ内では初のインド駐在員になり、そこの責任者に就任しました。2年強働いた後日本に戻ってきて、好きなように安定的に仕事をしていましたが、いわゆるインド病にかかっており、インド独特の刺激「ワクワクドキドキ感」が忘れられませんでした。

そして決定打になったのは2012年2月にインド人の元部下の結婚式のためにインドへ行った時でした。リクルート駐在員時代からの同僚であったプラナブ(現 Miraist Director)と再会、意気投合し一緒に事業立ち上げるか!という話になり、リクルートを退職するに至りました。その後セブ島語学留学を経て、2015年12月にインド入りし、そして2016年1月Miraistの会社登記をしました。

−なるほどですね!ちなみになぜ人材紹介会社なのでしょうか?

私は日本が大好きなんですね。だからこそ日本のために自分が一番バリュー出せることって何だろうって考えました。

日本では今ITエンジニアが凄く不足していて、政府が外国からITエンジニアを呼ぼうと国が躍起になっています。インド人とベトナム人エンジニアは名指しで欲しいと言われています。もしそこで私がインドで培った人材コンサルティングのキャリアを活かして、ITエンジニアの優秀なインド人を連れてきたら、日本に貢献できるなと思ったんですよね。技術力はさることながら、世界ではこんなにハングリー精神があって優秀な人材がいるんだって見せることって、日本にとって良い起爆剤になると思いましたし。

インドと日本間って、お互い過去の負の遺産もなくて良好なんです。お互い持っていないものを持ち合っている国同士を繋げる、架け橋になりたい、というのが私の想いです。

−元々のインド駐在員のカタチではなく、独立にこだわった理由はなんですか?

インド初の独立系人材紹介会社としてのパイオニアという存在感が欲しかったのかもしれませんね。それもありましたし、一生インドでやる、と決めて腰を据える決心をしたからですかね。

またこの人材業界は長くいればいるほど強みになっていきます。インドで信用を勝ち取っていくということの大きさにも気付いていたので、そのためにも覚悟を示す必要あると感じたからです。

−インドで仕事をしていて辛かった経験ってなんでしょうか?

最初は、同僚のインド人との仕事の進め方の違いには少し苦労しました。私はとにかく日系企業の顧客との間に、信用関係を作ることが大切だと思っていたので、多少は無駄に見えるような、いわばあまりお金にならないことも、率先してやることこそ大切なことだと思っていました。

「損して得を取れ」ですね。

ただこれは、文化の違いなどにも大きく関わっていて最初は猛反対を受けました。でもあきらめずに最後まで主張し話合いを続けたら、最後は彼らに分かってもらえました。

私はインドで仕事をさせてもらっている身。当然彼らの方がインドの市場をよく知っている。でも全部彼らの言うことを聞くなら私がインドにいる意味がないですよね。そうやって、お互いのバリュー探しあって、納得しあって、お互いの良いところをシナジーさせていく。そうでなければ絶対良いものは作れない。

−もし関野さんが今大学生なら何をしますか?

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海外インターンに行きまくりますね。具体的には、これからの国、とか、日本人が少なくて、ハードシップが高い国、そしてとにかく辛い国(笑)

今なんて政府系組織など活用すると、お金貰いながらインターンできる仕組みとかありますよね。僕の時代はそんなのなかった。そういうものバンバン使って良いと思います。

多分僕はまたインドを選ぶ気がします。辛い国、といっているけれど、もし生命に関わったりそういうリスクは避けなければならない。そういう観点からみて、バランスが取れているのがインドだと思うからです。

−学生へのメッセージをいただけますか?

とにかく辛い経験をたくさんしてください。特に、この頃お金は二の次で、非金銭的な価値を重視していって下さい。リクルートでは、よく言われていることなのですが、「二つ道があったら厳しい方を取れ!」ってことです。最初にしんどい思いをしてやりきれば、あとの自信になります。

最初に死ぬ気で一生懸命やって貯金を作ってください。そして、自分で決めたことなら最後までやりきる。よく、入社後こういうことを聞きます。「俺、ブラック企業にはいっちゃったんだよね。」

それでも、最初のあなた選択には時自分自身の責任があります。しっかりと時間をかけて就職活動をした上で選んだ会社、ある意味見抜けなかった自分の責任です。言いたいことは、自分で選んで入った会社、初めから音をあげずに、頑張って欲しいということです。

ただ、もし本当に難しそうであれば、無理をせずにきっぱりと退職しましょう。そして、その教訓を次に生かしていきましょう。人生、やり直しは何度でもききます。頑張っていきましょう。みなさんの健闘をお祈りしています。

取材担当コメント

とてもフランクにお話ししてくださった関野さん。この取材を通じてのキーワードは、ズバリ“辛い”。辛いことは、長い目で見れば、辛いことではないんだと実感させられました。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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