シンガポール|アジアの挑戦者たち〜 Planet Ads & Design Pte Ltd 鈴木 治一 様〜

Harukazu Suzuki

〜アジアの挑戦者たち〜

アジアで活躍する”アジアの挑戦者たち”にインタビューをして、
現地でのアジアビジネスのリアルについて取材をしました。
ぜひ、挑戦者たちから学びやヒントを得て、
オールジャパンでアジアでの成功を掴みとるキッカケになれば嬉しいです。

鈴木治一氏プロフィール

鈴木治一(すずきはるかず)氏 62歳
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業

卒業後、地元の『タウン情報ぎふ』に入社。廃刊が決まっていた同誌を3万部まで数ヶ月で伸ばす。その後名古屋のテレビ局で構成作家として幾つかの番組を手がけるが、グラフィックデザインが諦められず、物書きでは食べていけないオーストラリアに出て行く。オーストラリアでは音楽雑誌RAMでアートディレクターを3年務め、帰国。帰国後アサツー国際部にアートディレクターとして入社、博報堂に転職後博報堂シンガポールに入社。2年後、オーストラリアのマッキャン、ファウラー広告社に入社する。その後シドニーで独立。個人的な理由で、会社を閉め帰国。東京デザイナー学院で広告デザインを教えながら個人事務所を始める。

2年後、現在のプラネットアドアンドデザインを妻であるオーストラリア人のコピーライター、ミッシェルと創業。創業3年後には、広告代理店の証であるAccreditationを獲得する。電通、博報堂、ADK以外の日系の会社ではプラネット以外どこも獲得していない。以後、ローカル、欧米の企業を中心に業績を伸ばしている。ニューヨークのクリエイティビティ賞をはじめ、広告賞を毎年獲得している。シンガポールにおいて、日本人の知らないところで、日本人の作ったデザインが一般に使われているという、ユニークなポジションにプラネット広告社がいる。シンガポールの7-Elevenのプライベートブランドのパッケージデザインもプラネットが手がけている。また、シンガポール動物園のユニークなビジュアルイメージもプラネット社の仕事だ。

Planet Ads and Design P/Lの会社概要・事業概要

Planet Ads and Design P/L 1996年創業の広告代理店。
事業概要は企業を広告すること全般。詳しくはwww.planetad.com.sg

・御社の事業内容を教えて下さい

一般的に言われる広告代理店です。クライアントの売りたい商品を様々な方法をもってして売り込むのが私たちの仕事です。仕事内容は、そういうわけで非常に多岐に渡ります。テレビコマーシャルの企画制作、新聞、雑誌広告の企画制作等一般的に知られている仕事はもちろんですが、その他にも、イベントの企画、ノベリティーグッズの制作、会社案内ビデオの制作やWebやモービルアプリの制作等等、基本的にはありとあらゆる伝達手段を通じて、クライアントの伝えたい情報をきちんと伝えるのが私たちの仕事です。

ただし、伝えるだけなら新聞やWebページにもできます。私たちの信じていることの根本は、『広告は生活に重要な情報源である。しかし、エンターテイメントでなくてはならない』につきます。いかに正確な情報を受け手の皆さんに気持ちよく伝え、それが記憶に残ってもらえるかを考え実行する訳です。

弊社は、そのために媒体をブッキングする権利であるアクレディテーションも有しています。これは、政府系のメディアオーナーがほぼ全ての媒体を抑えているというシンガポール独自の政治体系のため、保有する事により、クライアントの皆さんにより有利な媒体ブッキングが可能になっています。

具体的に言いますと、従来の媒体の中心である新聞、ラジオ、テレビといったものがシンガポールにおいては2つの会社によって占められています。電波系はメディアコープ、印刷系はSPHと住み分けができていました。近年では、それも少しづつ変わってきてはいますが、依然基本的な概念は同じものです。

シンガポールで広告を出したい時、私たちのような認可を持つ広告代理店を通じて出稿すれば、媒体ブッキング権を持つ代理店である私たちにしか知らされない、特別なパッケージ価格や記事やニュースでのサポート等が受ける事ができます。もちろん値段もそれなりにお安くできる場合もあります。現在のシンガポールにおいてこの権利を持つ日系の広告代理店は、大手の電通、博報堂、ADK以外では弊社のみになっています。

・いつ頃アジア進出しましたか?なぜシンガポールを選びましたか?

シンガポールで正式に起業する以前も数年前からシンガポールにはほぼ毎月来ていました。個人的なお話ですが、博報堂の駐在でこちらに来た際に知り合いになった某インスタントラーメン製造会社の役員の方に誘われて、その方のお仕事のお手伝いを東京から毎月シンガポールに来て、やっていたのです。ただし、それも回数が頻繁になりすぎ、いっそのことシンガポールで起業したほうがいいのではないかということになり、起業しました。

駐在の時思ったのが、日本のように大手の広告代理店が全てをコントロールして、大半の才能あるデザイナーやコピーライターが単なる下請けで終わってしまっているのとは違い、誰にでも世の中に認めてもらえる広告が作れるのがシンガポールだと思いました。本来そうあるべきで、日本の場合が異常なんですが。

日本のデザイナーというのは、世界的に見ても非常に優秀、有能です。そうでありながら、大手広告代理店が市場をほぼ独占しているという非常に厳しい環境にさらされており、また、英語が出来ないがために世界に出ることも出来ないでいる。これは、微力でも何か、僕にできるのではないかというのも、心の中にはありました。

日本の広告デザインはアメリカや欧米の真似から入っていったものですから、なおさら、見返し、世界に出るチャンスをつかみたい、つかむチャンスを与えたいとも感じました。

・シンガポールでビジネスをする面白さはどんなことですか?

ビジネスをするのに面白さがあるのかどうかわかりません。ビジネスは非常にシビアなものです。経済活動です。お金を儲けなければビジネスではありません。そこに面白さを見出せるのかどうかは、僕には判りません。ビジネスをする面白さではなく、自分たちの作ったものが世間に出て、なんらかの影響を人々の心に与えることに対しては、大きな喜びを見つける事ができます。

ビジネスが面白いというのは、お金儲けが楽しいという事に共通している点が多々あるのでしょう。ぼくがやっている事は、そうではなく、ものづくりに近いものです。何もないところから、アイデアと技術で、ものを作り上げていく。そして、その作ったものが人々の心になんらかの影響を与えていく。ここで、先ほどのお話と結びつきます。

『広告は生活に重要な情報源である。しかし、エンターテイメントでなくてはならない』。

すなわち、見る人々を楽しませる事が、ある意味、僕のやっている事の最終目標です。その過程でお金がちゃんと入ってくるようにしないと続きませんが、、、

・今後の御社の展望をお聞かせください

旧来の媒体(メディア)は大きく変わろうとしています。その変化についていけるかどうかが要になっています。制作をする、ものを作るという行為や発想は変わっていないのですから、それほど難しいとは思いませんが、技術面や、営業面で、とてつもなく大きな変化が必要になってくると思います。そのためにも、お客様以上にお客様の商品の事を考える営業、そして考える制作でなくてはいけないと思います。

弊社の今年からの会社としてのテーマはThe Ideal Companyです。広告代理店という枠に囚われない、お客様のために何ができるかを考えるマルチな側面を持つ広告制作会社でありたい、あって欲しいと考えて、向かっています。

・御社の商品やサービスの魅力を教えて下さい

上記ににも示しましたように、媒体のブッキングの権利を有しているというのが弊社の特徴の一つかと思います。これにより、より緻密で、お客様に有利な媒体のブッキングサービスをお渡しできます。

もう一つは物作りの精神です。創業メンバーが現場で実際に制作をしていたアートディレクターとコピーライターであった事が一番大きな影響を与えていると思います。営業という面では非常に弱いところもあるかと思いますが、制作面ではどこにも負けないという自負があります。日本人の制作メンバーがコアメンバーになっているせいもあります。

あとは、20年という長い時間にわたってシンガポールで営業しているにもかかわらず、日系社会にに意外と知られていないのも特徴です。これは、創業以来、ローカルや欧米の企業を主体に仕事をしてきたせいでもあります。起業メンバーの一人がオーストラリア人であること、日本人の起業メンバーが長年、広告代理店の国際部で海外向け広告に携わってきたことがその理由です。これは、逆に言えばシンガポールに進出してきた日系企業にとっては、最も必要とされるローカルのマーケット情報を持っているということになります。知られていないからといって、存在していないわけではないのです。

最後に、私たちは小さな国際社会を社内で築いています。日本、オーストラリア、フィリピン、イギリス、中国、マレーシア。シンガポール人以外にもこれだけのバラエティーのある国の人間が私たちを作っています。シンガポールという国でさえ小さな国際社会です。私たちもシンガポールと同じように世界を理解しようとしています。

・最後にシンガポールで仕事をしたい方へのメッセージをお願い致します

シンガポールに限らず言えることは一つです。

日本で出来ない事を求めて世界に出なさい。

余りにも多くの日本人が、日本社会から弾かれて日本を出てきて海外で仕事をしています。これはダメな例です。日本で何も出来ない人には海外でも何も出来ません。目的を持って海外に出る事が一番大事な事です。手に職を持つ。技術を持つ。知識を持つ。そして、ちゃんと英語が出来るようになってから出てきなさい。

改めてインタビューにご協力頂いた鈴木 様
ありがとうございました!

アジアマガジンでは引き続き、アジアで活躍されている”アジアの挑戦者たち”の声を、お届けしていきたいと思います。

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