きっといま僕は、過去に体験したヤンゴンと東京の中を往復している。| 野口伸

今回はミャンマーと日本の2拠点で仕事をしている野口伸さんの寄稿記事です。他の野口さんの記事を見たい方はこちらをClickしてくださいね。

この間、ヤンゴンアパートのシャワーヘッドからでる水が5本くらいになった。

一本一本が痛いし、中心の2本くらいがとてつもないほど痛い。しかも温水器が壊れ、冷水しかでなくなった・・・

ヤンゴンの雨季は意外と暑くないし、基本エアコンはドライにしているからカラッとしている。だから水シャワーは全然ありがたくないけど、冷水と一体になるんだ!と唱え続けて水を浴びている。

すると不思議なことに、シャワーを浴び始めは冷たいのに、後半はあれ温水ちょっと出てるんじゃないかと錯覚するくらい慣れてしまう。

“心頭滅却すれば火もまた涼し”とはこういうことなのか・・・

考えてみれば、蚊に刺されたときも、身体の中での痛みのコアを特定して、そのコアと一体化するイメージをすることで、けっこう痒みは収まるもんです。

話はそれましたが、この体験はシャワーを浴びる行為への自らの認識(パーセプション)について再確認する瞬間だった。ここで使っている「認識」は期待値とも言えるし、世界の見方、枠組みに近い意味だ。

どういう信念、フレームで、5本水シャワーを見るか。

・こんなシャワー耐えきれない、すぐ新しいものに変えてやる!

・ヤンゴンだし仕方ないと諦める・・・

・まぁ身体を流せれば大丈夫!

・穢が流せる感じでよい!とポジティブ

など様々だと思う。

正直、温水器とシャワーヘッド合わせても、たかだか100ドル前後なので、いろいろ考えずに早く買い換えれば良いと思う。

でも、日本とヤンゴンを半分ずつ生活すると、自分が物事に何を期待しているのか、現象や行為にどのような認識パターンを持っている、どんなフレームで見ているかが浮き彫りになってくる。

そしてシャワーという行為に対しての認識が変わると、新たな見方になる、もしくは自分の解像度が上がった感じで、なんだか楽しい。

「ただなんとなーく慣れてしまう」のではなく、「ミャンマー・ミャンマー人だからこうだ!」ではなく、物事に対しての分解や定義を自分なりにしていく。

世界はなんだか発見だらけで面倒くさいけど、面白いですね。

こんなことを考えていたら、鈍感な人ってこんなこと気にしていないから、抽象度高いのではと思ったんだけど、思考と感情で別物か・・・

ヤンゴンと東京って結構違う。街の見た目、匂い、音、まるで全然ちがうが、

「人が協力しあって営んでいるアジアの一つのエリア」であることは変わらない。

そして毎月往復していれば、どっちの生活にも慣れる。そうやって世界に鈍感になっていく。観ているつもりで観ていない。聞いてない。なんなら同じくらいの臨場感で生きている。

どちらの生活は繋がっていて自然なのだ。ありえない!と言われるかもしれないけど、どっちもそんなに変わらない、と思ってきている。でもそれは危ないんだなと。

きっと今僕は、僕が過去に体験したヤンゴンと東京の中で生きているんだ。

過去に体験してきて溜まってきた経験値、パターンの中で生きている。そのほうが楽だからだ。

シャワーの件のように、物事の見方が変わって、どっちの見方も包括されることがある。変わるというか、自分のフレームに気づくことで、止揚されているんだと思う。シャワーとかけっこうどーでもよいんだけど、鈍感さについて気づけた大切な瞬間でした。

とっても面倒なんだだけど、過去に生きず、これからも一つ一つ今の世界を観て向き合っていこうと思ってます。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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