タイ歴30年。タイで翻訳業を手掛ける小堤さんにインタビュー

小堤一郎氏プロフィール

栃木県宇都宮高校卒
東京工業大学卒
日揮(株)で13年間勤務
タイでオーミ株式会社を起業、現在に至る。

好きな言葉:成功する秘訣は、好きなものを選ぶよりも選んだものを好きになることだ。

−会社URL

−大学生のころ何をされていましたか?

僕は東京工業大学出身で、それなりの大学に入って、それなりの会社に入ってそれなりに過ごすのが、世間一般的に普通でした。でもそれがとても物足りなく感じていたんです。学生時代に一回香港に行った時に、誰もが社長になってやるんだという精神に、すごいカルチャーショックをうけました。ここではすべての人が上を目指している。皆いつか社長になってやるという気持ちがある。そんな一足飛びの発想があるのかと、とても新鮮でした。僕も自分で何かをしたいという想いが強かったので、そのときから起業家を目指しました。

−現在のお仕事を始めるまでの経緯を教えてください。

現在、私は64歳なのですが、タイは季節のアクセントがなく、時間がゆっくり流れているので、タイにいると歳をとるのが遅く感じます。クリスマスなどのイベントがないので、ずっとフラットな生活だからかもしれないですね。

僕の時代は運がよかったんですね。タイは発展時期でありながらサービス産業の競合がいなかったんです。最初は日本語学校を始めたんですが、上手く行かなかったんですね。日本語を学ぶのは半年でできるようになるものではない。途中でいなくなってしまう人がいて、結局大赤字になってしまったんです。その後、たまたまある会社から翻訳を頼まれ、タイ語の翻訳サービスをしたらバカ受けで、今もそれを続けています。

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−タイで起業する上で、困難だったことはなんですか?

タイ人の性格ですね。タイ人は微笑みの国と言われるようにフレンドリーです。しかし、生活は良いがビジネスになると大変ですね。約束は守らないですし商売向きではないです。観光業には向いているかもしれないですね。

−タイで面白かったことはなんですか?

普通にやると光ることです。まわりがみんなそんな感じなので、普通の日本人でも勤勉になります。ルーズな人でも普通にやっているとかなり優秀に思われます。

−今後の展望を教えてください。

僕が興味のあるのは広告業界です。メディアにどう展開していくかが鍵であると思っています。広告によって100円が200円で売れます。いかに付加価値をつけるかが広告のしごとだと思っています。タイ人に合わせて趣向の広告がしたいです。タイ人の思考は日本人にはわからないので、タイの思考に合わせた広告を展開していきたいと思います。

−60代でやりたいことをできているモチベーションの根源はなんですか?

時間をごまかしている気がします。自分がしたいことをしていますし、ものを創りだすのは面白いんですよね。自分がいいなと思ったものの感動を伝えたいんです。それが広告につながってくるんだと思います。

−起業するにあたって心がけておくべきことはなんですか?

これは起業に限らないと思いますが、成功している人は何をやっていても、そのことが好きなんですよ。私の会社でも通訳が好きな人が需要があるし、成功しています。会社でも自分のやっていることが好きなんですね。食うために仕事をしている人はだめですね。なんでかというと、自分のやっていることがすきな人は工夫をするんですよ。いつの間にか一生懸命努力をしている。だから周りからも評価されています。

ただ、周りに評価されないのではダメです。利益を出すには周りからのニーズも必要です。だから、自分でやりたいことが見つからない人は自分で考えるよりも人から聞くことも大事なのかもしれません。人から求められる事は失敗がないです。なので「何か困ってないですか?」って聞いた方が良いと思います。そんなに難しいことではないので。

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−何をしたら良いかわからない人はどうやって自分のやりたいことを見つけていけばよいでしょう?

大きなテーマですよね。年代ごとにプランニングしたらいいのではないでしょうか?20代はいろいろ経験する時期だと思います。人間の目的は「なりたい自分になる」ことです。なので、自分はどういう人で最終的にどうなりたいかと言うのを見つけるのが良いと思います。そこの目的、到達点を見極めることが大切です。

−20代にむけてメッセージをください。

今の学生は羨ましいです。価値観がいっぱいあります。僕らの時代は価値観がガチガチに決まっていました。今は選択肢がいっぱいあるから、進路を変えるのにそれほど重さががないですね。いま会社やめるにしても昔より簡単にやめられます。独立も簡単にできるしね。いまの若い人は2パターン。1つは、ものもなければ収入も対してない人、2つは下から持ち上がる人たち。現状に満足している人たちは何か目的を持った方が良いです、でないと、何を目的に生きているかわからなくなります。いろいろ経験して、いろいろ考えて、自分の経験値を増やしていくのはどうでしょう?そうなれば、人生がとても楽しくなります。

 小堤さんありがとうございました。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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