来ていただいたお客様をニュートラルに。インドで鍼灸マッサージ治療院を営む山下洋平さんに突撃インタビュー!

山下洋平氏プロフィール

20年間、日本で鍼灸マッサージ師として働き、開業した後、2014年4月からインド、バンガロールへ家族で移住。

—事業内容を教えてください。

日本でいうと鍼灸マッサージですが、一番はここに来ていただいたお客様に“ニュートラルな状態になって頂く”ことをコンセプトにしています。ニュートラルというのは重力に対して、身体がいい状態ということですね。

いわゆる鍼灸マッサージだけではなく、運動療法や姿勢や動きの指導も行っています。

また日本の方にヨガサポートクラスや太極拳クラスも定期的に行っています。インドといえばヨガ。しかしヨガクラスは全て英語で行われる上、インド人と日本人は関節等の可動域も異なります。ですから、それぞれのポーズの理由や意識の仕方、痛みが出るときの対処法などのアドバイスも行っています。

—なぜインドなのですか?

もともと大学時代にインドについて勉強していて、インドが好きだったというのがあります。

妻もスパイス関係に携わっているので、じゃあインドにとりあえず行ってみようかということで、2014年4月に家族全員で来ました。もちろんバンガロールに知り合いは一人も居なかったです。はじめは泊まる場所なども全く決めずにインドに来て、空港で一泊して、そこからホテルへ行って、さあどうしようか、という感じでした(笑)。

 —インドの中でもバンガロールを選んだのはなぜですか?

インドなら基本的にはどこでも良かったのですが、はじめのきっかけとしては英語が得意ではなかったので、日本の方が多くいるところがいいと思っていました。シュタイナー学校に子供を入れたいという思いもあったので、それがあるバンガロールが良いと思いました。

高地で気候も良く、何人かの人がバンガロールがいいよ、というのでバンガロールに決めましたね。(シュタイナー学校:オーストリアの哲学者・神秘思想家ルドルフ・シュタイナーが提唱した「教育芸術」としての教育思想および実践であるヴァルドルフ教育を行う学校。引用Wikipedia)

 —インドで働く魅力とはなんでしょうか?

日本のように心配が優先されないところですね。物事の敷居が低いので、誰もがチャレンジしやすい環境です。また、ありとあらゆる面でインドは適当でいいですね。日本のような分刻みな感じはまったくないです。だからそういうゆるい感じが僕は好きですね。

 —お客さんの割合はどんな感じですか?

半分以上は日本の方で、2割くらいがインドの方です。例えばインドの高齢者はアーユルヴェーダなど古典的なものをかなり信じています。逆に若者は西洋医学寄りなので、それ以外となるとあまりとっつきがよくはないです。ですが、「良い!」と思ったものはとことん利用してくれるし、定期的に通ってくれる人もいます。

 —日本で働く魅力はどこにあるとおもいますか?

時間通りになんでもいくところです。今日は20人!と決めたらその人数きっちりできますね。収入目標を立てるとだいたいその通りになります。

 —今後の展望を教えてください。

リズム的に良い感じに回ってきているので同じように続けていきたいです。日本の方にはだいぶ知ってもらえてはいるので、インドの方にももっと宣伝していければと思っています。

それが良い感じになってきたら他の場所でも始めてみようかなとも思っていますね。しかし僕にはアジアで頑張ろう!とかいう気持ちはさらさらないです(笑)。インドにいるのも今のところ居心地がいいからです。

 ―20代からの人生について教えてください。

酒を飲んでいました(笑) 一人で独立はしていませんでしたが、接骨院などに勤めて朝から晩まで施術をしていました。学生の時は、極端なことをしていましたね。周りからは変なやつと思われてたでしょうね。

バブルがはじけるころに学生だったので、その移り変わりの街を徘徊していましたね。30代から仕事のし過ぎでカラダを壊しまして、太極拳を始めました。10代の頃から腸閉塞を患っていまして、2ヶ月に1度3日絶食しないといけなかったんですね。それをヨガなどで完治させたという経験に基づきまして、今もヨガや太極拳を続けています。

 —大学生に戻れるのなら何をしますか?

できるだけ極端なことをします。時間があってある程度体の融通も利く時にしかできないことをしますね。ナイアガラの滝に飛び込むとか(笑)。プラス持続していけることをしたいですね。

3年続けて普通の人、10年は少し知っている人、20年たつとプロだなぁとなります。じわじわ維持できることを大学生のうちに持っておくといいかもしれないですね。

 —悩める学生にアドバイスを下さい。

自分の気持ちに正直になって下さい。僕の場合は、大学卒業時の就職活動の時にスーツまで買ったんですけれど、どうしても就活が嫌でやめてしまったんです。何をしようかと考えていた時に、僕は平和的なことが好き。周りの人に気持ち良くなって欲しい。もともとマッサージが得意だ。これの掛け合わせを職業にしようと思って。

22歳の時にそう決めた時に、急に落ち着いて今でもこの仕事を続けていますね。何かを決める時はクリアな状態にしておくのが大事です。心配ごととかはダメです。ぼけっとするのが一番です。就職活動など何か焦っている時に何かをきめようとするのはとても難しいですよ。

全部空っぽにして全部どうでもいいや、という状態にして、気持ちいいのは何かな?と考えると自分のやりたいことが発見されるかなって思いますね。

ボケーっとしている時に思い浮かんだことからイメージを膨らませていると、しっくりきて腑に落ちる
感覚があって、そこから行動できることがあります。

取材担当コメント

鍼灸マッサージだけでなく、太極拳やヨガなども幅広く行われている山下さん。院は年中無休でやられているそうで、たまにストライキになるとその日はお休みになるそうです。ニュートラルな状態でいること、これは物理的にも精神的にもどちらにおいても大切であることを実感しました。


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