安全で美味しい食を通じて人々の生活を豊かにしたい。インドで起業したHASORAの八田飛鳥氏にインタビュー!

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八田飛鳥氏プロフィール

アメリカのカリフォルニア州立大学を卒業後、日本にて起業家支援のコンサル会社へ入社。その後、インドに渡りリクルートインド法人(RGF)の立ち上げに従事。その後、インドの「食」環境に変化を起こしたいと双子の姉と共にHASORA(ハソラ)の立ち上げを決意。2016年5月にHASORA ORGANIC INDIA PVT.LTD を設立。インド生活5年目に突入する。

—インドに来て驚いたことはありますか?

この4年間の驚異的な変化にはびっくりしています。日本ではこんな短期間での変化は、なかなか見られないと思います。例えばサービスの変化が著しいです。4年前はEC(デリバリーサービス)がまだインドにはなかったのですが、現在ではモバイルアプリサービスがもの凄く増えました。それに伴い、スマートフォンの普及率にも変化が見られます。例えば、メトロでは乗客のほとんどが今やスマホを利用してます。

また、保守的なインドの食文化にも少しづつ変化が起きています。インドのエリート層は海外(アメリカやイギリス)の大学院を目指し、海外就職を希望している方が非常に多くいます。海外でのキャリアを積みたいと考える割合が他のアジアと比較しても多いのが、インドの特徴です。

ここ最近は、海外で経験を積んだインド人が自国に戻り、インドで起業や転職という新しい動きも出てきています。そのため、海外で多様な食文化に触れ、インドに戻ってきてからもインド料理以外のものを求めているインド人が増えてきたように感じます。

まだまだ日本食の知名度は低いのですが、インド人が日本食(主に寿司)を食べるようになってきている、というのも感じます。特に北インドでは、日本食を食べるのがかっこいい!から寿司を食べたいというインド人も増えてきています。

—では事業内容についても教えてください!

「安全で健康な食を通じて人々の生活を豊かにしたい。」を理念に、無農薬野菜や果物のデリバリーサービスを提供しています。現在、自社農園も開始し、無農薬の日本野菜の国内生産も行っています。今後は、オーガニックサラダやヘルシーランチ、お惣菜等の提供も予定しています。特に、野菜不足のビジネスパーソン向けに「オフィスde ベジタブル」という新サービスを2017年3月から開始予定でいます。

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起業した会社名とロゴ<モチーフの幸せの青い鳥>

—この事業を始められたきっかけとは?

道端を歩いて周りの八百屋をみると野菜は新鮮でないものばかり。高級スーパーでさえもしなびた野菜が売られています。日本なら○○産等や生産者の情報など、消費者が知る事が今では当たり前になってきました。でもインドではそういう習慣がなくて、誰が作ったかわからないものを食べ、どんな農薬が入っているかも分からない。それが、インドの現状なのです。インドに来た当初、スーパーで買った野菜が『一週間腐らない!』ということがあり、驚きました。不自然なつやがあったり、野菜の香りがほとんどしない事に違和感をずっと感じていました。

祖父母が山梨の農家で。無農薬の農業を長い間行っていました。そのため、幼い頃から、常に新鮮で美味しい食材があり、美味しい食事を家族で食べるということが当たり前でした。

母も食に対して、強いこだわりがあり、いつも「手間ひまかけても良いから、安全で美味しいものを食べなさい」「食べたものがあたな自身をつくっているのよ」と私たちが小さな頃から、食の大切さを教えてくれました。どんなに忙しくても、美味しい手料理を必ず作って、家族に食べさせてくれた母がいたからこそ、安全で美味しい食を原点した今の事業を人生をかけてやりたいと思うようになりました。

また、農家が抱える課題があります。インドでは良い農作物を作っても評価される仕組みがまだありません。農家は、自分で販売価格を設定する事が出来ないので、中間業者に買い叩かれている現状があります。また見た目が綺麗でなければ売れないため、農薬を大量に使用して…の繰り返しで。農家の人がきちんと収入を得られる仕組みを作りたいと考えています。良いものは、ちゃんといいと言われる仕組みをつくりたい。ハソラを通じて、生産者と消費者がどちらもWIN-WINになれるような関係性を構築したいと考えています。

図3
ウッタラカンド州に住むオーガニック農家の家族。3世代以上に渡り、農薬を使用しない農業を行っています。

インドは食習慣や運動不足から、糖尿病、肥満の人が多いんです。安全で健康なものが手軽に食べられる仕組みも作りたいと思い、この事業を始めました。

—HASORAのお客様の割合はどのような割合ですか?

まだほとんど日本人ですね。また、欧米人の方もお客さんでいます。インド人はオーガニックや無農薬にこだわっている人はまだまだ少ないですね。新鮮な野菜を食べる習慣がないんです。インドの若い女性は油物とかたくさん食べますが、実は、痩せたい!という願望があります(笑)インドで、健康的な野菜、食材を広めていけたらいいなと思いますね。

—インドの魅力とはなんでしょうか?

一つ目はまず可能性に満ち溢れていること。インドは大変、ということはまだまだサービスが足りていない=ニーズがあるということ。ニーズは全てビジネスチャンスになります。

二つ目に、様々な挑戦が出来る環境があります。他の国には日本人が腐るほどいますが、インドは他のアジアと比較すれば、まだまだ日本人が少ないため、裁量権をもった仕事に挑戦出来る機会が多々あります。その環境をどう活かすかは本人次第ですけどね。大変だけどものすごく面白い経験が出来る国だと思いますよ。

三つ目に多様性がありますね。インドといっても面積は日本の9倍あって州によって言語も文化も違います。インド人の中でも全然違います。まだ、ここグルガオンは様々な国籍・世代の方と出逢う機会があり、日本ではなかなか出来ない経験が出来ると思います。私の飲み友達は、上は70代から下は20代までいます(笑)インドだからこそ会える人、“助け合おう精神”で普段会えない人、その道のプロの方とお会いすることが出来ることも最大の魅力の一つですね。

—逆に気付く日本の魅力とはなんですか?

すごい国だと思います。一時帰国する際に、とにかく便利な国でびっくりします(笑)一歩外に出るとどれだけ恵まれた環境であるかが実感出来ますね。しかし、実際日本の外に出て生活してみないと日本は恵まれているかどうかなんて分からないですよね。そのためにも、若い層にはどんどん外に出て行き、視野を広げて欲しいです。

また、子供の頃に思いやりを持ちなさい、と育っているから相手の立場を考えて動くことが無意識に出来るんです。思いやりの精神を当たり前のように兼ね備えている国民はすごく少ないと思います。

—今後の展望を教えてください!

インドの食文化に大きなインパクトを与える事が出来る会社になりたいです。ハソラを通じて、今までにない食の新しい価値を提供し、より健康で豊かな人生をつくる。そんなきっかけをつくれる会社でいたい。

そのためには、もっと美味しくて品質の良いものが手軽に手に入る仕組みをつくる必要があります。自社ブランドの製品をつくり、加工工場をインドで作りたいです。また、個人の健康状態によって、食の提案が出来るような仕組みがあったら面白いじゃないかなと考えています。

—20代について教えてください!

19歳でアメリカに留学しました。アメリカに留学した4年間は、毎日が必死でしたね。勉強もスポーツも遊びも思いっきりやった大学時代でした。はじめの2年は模擬国連というサークルに携わったり、部活でラクロスをやっていたりしました。

—学生に戻る事が出来たら何をしますか?

一つ目はまず絶対に留学をします。二つ目は世界一周してその地域で活躍して世界にインパクトを与えた人のムービーとか作って、HPで発信するような事がしたかったんです。そして三つ目はやりたいことが明確であれば起業してると思います。やっぱり20代前半は、一番体力があるし、がむしゃらになれる。そんな姿をみて、多くの方が手を差し伸べてくれる時期だと思います。

—やりたいことが見つからない学生にアドバイスを下さい。

なんとなく好きなこととか、これをやったら幸せとか、何でもいいです。心の素直な声を聞いてあげて下さい。周りの声じゃなくて、自分の心の声。やりたいことが絶対これだってならなくてもいいんです。でも、なんとなくこれは好きとかこれやったら楽しいし、夢中になれるとか。そしたら、まずは「小さな行動」をおこすこと。自分が楽しいと思える事に関連する「小さな行動」です。

関連する本を読むとかイベントに行くとかで、はじめはいいんです。まず、自分が出来る範囲で動いたら、次が見えてくる。そしたら、また行動する。その連続で、自分のしたい事がよりクリアに見えてくる。

20代は一番エネルギーがありますし、色んな人が応援してくれる時期です。例えば海外に行くとかすごく大きいことをしているように見えるけれど実際大したこともないです(笑)。今の時代、飛行機代があれば海外に来るのは誰でもできる。やりたいなと思ったら、行動しなくては、なにも始まらない。「小さな行動」を本当に出来るか出来ないか。それが大きな分かれ道になると思います。「死ぬときに後悔しない生き方は。」という視点でぜひ人生の選択をして欲しいと思います。

—取材担当者コメント

安全で美味しい食への強い想いはもちろん、アメリカでの大学時代やインドでの起業ストーリーなど、普段聞けないようなお話をたくさん聞くことができました。実際の行動力に強く感銘を受け、大変貴重な時間となりました。

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