實原享之氏プロフィール
大学卒業後、一部上場不動産事業会社で営業と経理を経験
1年半後その会社が倒産。
26歳の時に単独ベトナムへ
アメリカとベトナムの公認会計士資格を取得
I-GLOCALに入社、現在はI-GLOCAL社長
−会社概要について教えてください。
I-GLOCALは2003年に設立して13年間会計事務所系のコンサルティングファームをやっています。ベトナムに進出している2000〜2500社の日系企業のうちの700社程をお客さんとして持っています。お客さんの半分は製造業、2割は商社、1割はIT企業で、残りは各種のサービス業を営んでいる企業です。日系企業がベトナムに進出する際の会計監査や税務、人事、会計、M&A、企業進出のコンサルティング業務を主な事業として行っています。
−實原さんの20代について教えてください。
大学は工学部の建築科に入ったのですが、入って2ヶ月くらいで自分は建築に向いてないと思いました(笑)。大学はラウンジのバイトを4年間ずっとやっていました。 就活のときは起業する前に数年経験を積みたいと思い、勢いのある一部上場企業に入社しました。その不動産会社では1年間ピンポン営業をやってから経理部に希望を出して会計を学びました。しかし、その会社がなんと入社して1年で潰れたのでベトナムに行きたいと思いUSCPA(アメリカの会計士の)資格の勉強を頑張りましたね。
−なぜ会計を学ぼうと思ったんですか?
将来起業したいと思っていたのに資本と資産の違いがわからないくらい会計に関して無知でした。不動産会社の同僚は皆不動産ビジネスに希望を出していたんですが、この会社にあまり長くいるつもりもなかったので僕だけ経理部に希望を出しました(笑)。
−最初から海外で起業したいと思っていましたか?
大学3年の時に貯めたお金で東南アジアを周ったんです。そこで感じたのは自分がいかに凡人であることでした。日本では戦っていけないと思ったので、競争がそこまで激しくなくて成長するだろう国で起業したいと思いました。日本人という強みを活かせるASEANを周って最終的にベトナムへ行きたいと決めたんです。ベトナムで成功するためにアメリカの会計士資格USPCAを5ヶ月で1発合格しました。USCPAの人材紹介会社にベトナムの会社を紹介していただき、I-GLOCALに入りました。
−I-GLOCALでの経緯を教えてください。
最初の1年間は当時代表の蕪木さんと一緒に住ませていただきながら仕事をしていました。その後は公認会計士の資格を取り、マネージャーのポジションに昇格しました。蕪木さんが日本へ戻るということになったので代表を勤めることになりました。
−なぜ蕪木さんと一緒に住むことにしたんですか?
会社のトップと寝食を共にすることで感化されると思ったからです。蕪木社長直々のアドバイスを貰って色々身につけました。自分自身その期間はすごく成長したと思います。社長は24時間会社のことを考えていて飲みに行くときもずっと仕事の話をしていましたね。こういう経験があったからこそ社長だったらどう考えるのかというのがわかるようになって僕の今のポジションにとても活かされています。
−ベトナムで働いていて感じる魅力はなんですか?
ビジネス面に関しては端的にいうと成長が著しいことです。例えば同じスタートラインから目をつぶって一生懸命走るとしたら日本では50mくらいしか進まないものの、ベトナムではそれが300mくらい進んでいる気がします。それくらい日本との成長の差があります。生活面での魅力はお客さんともスタッフとも人間関係の距離が近いということですね。日本では社長の人たちと会う機会はあまりないですけど、ベトナムでは色んな人と交流できるので成長に繋がります。公私混合で遊びと仕事を共にする関係で楽しいです(笑)。
−20代へのメッセージをお願いします。
35歳で人生は決まると思っています。逆算すれば方向性を変えるのは30までで、その方向性を決めるために成長するのは20代ですね。20代はがむしゃらになって色んな経験をする時期です。その時期の成長は会う人の質と量で決まってくると思うので、一流の社長に会うとかサークルでたくさん友達を作るとかして20代や学生でしかできない経験をしましょう!
−就職で悩んでいる学生に対してアドバイスはありますか?
将来を考える時期ですね 。一つ言えるのはその時に自分がやりたい仕事をやるっていう考えはあまりしないほうがいいです。なぜなら成果が出ればどんな仕事だってやりがいを感じて楽しくなるからです。なので、就活のときはたまたま選んだ会社で頑張って成果を出して楽しめばいいと思います。
−座右の銘を教えてください。
「ピンチをチャンスに」ですかね。視点を変えればピンチだと思う状況でもそれがチャンスになったりするんです。26歳の時ベトナムに来た自分はダメ人間でした。ベトナムという素晴らしい環境下での7年間で自分は圧倒的に成長したと思います。これからは自分がスタッフやお客さんの成長に貢献してピンチをチャンスに変えていきたいです。
取材担当コメント
20代の成長は出会う人の質と量。一番印象的だったこの言葉にとても共感しました。来る人拒まず、オープンな視野で日々色んな人に接して感化し合う関係を築いていきたいと思いました。
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