『世界の工場』と言われていた国はどこか、みなんさんご存知でしょうか?そうです、中国です。ただ、今、その世界の工場の役割は、中国ではない国々に移ろうとしています。これは世界最大の会計事務所のデロイト・トウシュ・トーマツ(DTT)が発表した研究結果から見えてきたことです。
その研究結果は、今後の5年間でインド、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナムの5カ国が、『世界の工場』の役割を担うのではないかというものです。このことは、2月22日香港紙「経済日報」で報じられました。今回は、このニュースから“考えたい3つのこと”をお伝えしていきます。
次世代の『世界の工場』アジアの5カ国 考えたい3つのこと
1)低コスト製造産業のメリット
『世界の工場』は言い換えると、低コスト製造産業ということになります。このような表現をすると、先進国が利益を搾取しているようなイメージがあると思います。正直なところ、そういった面も一理あることは事実です。ただ、その工場を受け入れる国にもメリットがあります。具体的には、工場を受け入れた国の税収が増える/国民の雇用を創出できる/その産業のノウハウを国内に蓄積することができることなどです。つまり、工場を受け入れる国は、経済的基盤を強固にすることができます。
2)中国の失速
『世界の工場』が中国でなくなる一番の要因は、外資の中国離れが加速していることです。昨年だけでも、フィンランドのノキア、オランダのフィリップスを筆頭に中国の外資離れが進んでいます。根本的な理由としては、賃金の上昇がもちろんありますが、それ以外にも、法整備の面で、過去よりも、外資への優遇がなくなってきていることが挙げられます。
3)今後、ASEANが最重要地域になる
今回のアジアの5カ国で考えると、インド以外はすべてASEANに所属する国になります。都市名で考えると、クアラルンプール・バンコク・ジャカルタ・ホーチミンと、既に日本に馴染みのある都市であることがわかります。最近は、様々なニュースでASEANが取り上げられることが多いですが、今回のニュースから、今後よりASEANの経済的発展が加速していくことがわかるのではないでしょうか。
(参照)http://www.epochtimes.jp/2017/02/26866.html
まとめ
次世代の『世界の工場』アジアの5カ国から、考えたい3つのことは下記のとおりです。
1)低コスト製造産業のメリット
2)中国の失速
3)今後、ASEANが最重要地域になる
今回は次世代の『世界の工場』になるアジアの5カ国についてお伝えさせていただきました。今回、注目したASEANは2017年の今年で50年目を迎え、新たに東ティモールも加入することで話題になっています。そのような点からも、引き続きASEANの動向を読者のみなさんにお伝えしていきます。
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