アジアマガジンでは「アジアで働く、を選択肢に」をテーマに情報発信をしております。そこで今回はエリートコースを進んでいたところ心機一転、来月(2016年7月)からインドでの転職を決めた方にインタビューをしてきました。
▼蘭 園さんプロフィール
蘭 園(Ran En)さん
・2013年 京都大学卒業
・大手メーカーで営業を1年、購買を2年を経験。
・会社員の傍らベリーダンサーでもあり、レストランショーにたまに出現。
・2016年7月よりインドの日系企業で勤務開始
▼早速、蘭 園さんにインタビューです!
—海外就職に興味を持ったキッカケはなんですか?
前職の大手メーカーに勤務していた時に、ふと目にした記事がキッカケですね。休日に見ていたフェイスブックのタイムラインで「NewYorkで有給インターン」という記事を見つけ強く惹かれました。もともと若いうちから海外で働きたい、営業としてキャリアを積みたい思いがありました。前職での購買のお仕事はやりがいもあり環境にも恵まれましたが、自分のしたいことに挑戦することにしました。
ニューヨークのインターンは、キャリアにつながる仕事ができず見送ることにしました。それから海外で働くのはどんな選択肢があるのか興味が湧いてきて、色んなイベントに参加してみました。
—最終的にインドにしたのはなぜですか?
まず国を選ぶ基準を設定しました。1つ目は行ったことが無い国、2つめは英語が公用語の国、という基準です。
実際には私自身が中国出身ということもあり、中国関連のオファーが多かったです。またコンサル関連の高年収のオファーも多かったです。しかし上記2つの基準はゆずれなかったので、また様々な理由でインドが将来的には魅力的だったので、思い切ってインドに決定しました。
—ちなみにインドの魅力はどんな点だと思いますか?
直感的にピンときてダンス等の文化も気に入ったので、実は他の国と比較していません。ですが私自身が考えるインドでキャリアを積む魅力は3つあります。
1)インドの技術力
インド人は理系に強く、とくにITや最新技術に関してのレベルが高いです。実はAdobe、Microsoft、Googleの現CEOはインド人です。またGoogleはインドの新卒を獲得するために年収1000万~2000万円でインドの大学に交渉しに行くほど優秀な人が多い。さらに優秀な人材は海外で活躍した後、母国発展のため帰国するケースが多くスタートアップも非常に盛んらしいです。
私自身の経験でも、仕事で付き合った外資系の取引先にマネージャークラスのインド人が何人かいて、仕事の仕方がスマートだしアジアとは違う(欧米寄り?)と感じました。そのような人たちと一緒に働いてみたいし、その技術力を活かせる場さえ作れれば、もっと世界での価値を発揮できるのではないかと考えています。
2)インドの人口の大きさ
人口の大きさ=市場規模、だと思います。とくにインドは人口増加率が高く、10年以内に中国を抜いて世界1位になると言われています。私が就職をする日系企業でも、来年の売上目標が昨対比300%くらいで成長をしています。急成長する市場や企業で働いてみたいです。
3)インドの将来性
5年後の自分の市場価値をイメージした際に、インドで働いたキャリアがあることは、貴重な存在になれるのではないかと感じました。「技術力×人口増加」によりインドは重要な市場になっている可能性が高いし、インドで働いた人、とくに女性って、タフで何でもできそうじゃないですか。需要がありかついいポジションの仕事につけると思います。
—インドへの選考はどうやって進めたのですか?
今回は現地エージェントに求人情報を紹介してもらい、興味がある3社に絞って応募しました。日系企業と日本語でSkype面接を2回行い、約2週間で無事内定を頂きました。ちなみに私がインド英語を聞き取れるかチェックするため、現地エージェント手配でインド人との電話面談もしました。
—では最後にアジアで働きたい人にメッセージをお願いします!
もちろん1つの企業の中でキャリアを積むことも、与えられた仕事にやりがいを感じてずっと続けることも、とっても素敵な事だと思います。
だけどもし、海外で働いてみたい、本当は違う職種に興味あるという思いを持っているなら、ぜひ海外求人エージェントさんに連絡して話だけでも聞いてみて下さい。
海外転職はイメージが曖昧だし自信が持てませんよね。でも選択肢や方法さえ知れば自信も持てるし、若いうちに海外で働ける、自分が好きなキャリアを選択できるって、わくわくして我慢できなくなると思います。とくに新興国のチャレンジングなビジネスは、実績がない人でもキャリアチャンジのチャンスがいっぱい。自分が動けば好きな仕事ができる時代です。
アジアマガジンからのコメント
一般的にはかなりのエリートコースを進む蘭さんですが、将来性を考えてインドに転職を決められました。現在のインドだけを見ると逆張りにも見えるキャリアですが、人口や市場規模では世界トップクラスになることが見えています。将来性のある国で勤務経験を積んでおくことは、5〜10年のスパンで見た時には非常に有意義な選択ですね!
アジアマガジンでは今後も「アジアで働く」を選択肢にできるよう情報発信をしてまいります。
最後に、本気でオススメできる転職エージェントをおさらいしましょう!
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