マレーシアからエコピカを世界へ!AQUA GREEN TECHの冨田佳之さんに突撃取材!No.4

−冨田佳之氏プロフィール

・生年月日           1971年(昭和46年)1月5日
・出身地               大阪府枚方市
・すきな言葉    自分の道は、自分で切り開く

−会社概要を教えてください。

マレーシアJAKIM認証のハラル洗浄除菌水「エコピカ」を中心に、「ベジタブルウォッシュ」「ハンドウォッシュ」など洗浄除菌水の製造・販売、またエコピカを使った空調機器メンテナンス事業を行っています。

 −まずは学生時代にされていたことを教えて頂けますか?

学生時代はずっとアルバイトをしていました。飲食店のアルバイトでは4年間、朝に出勤して19〜20時まで仕事をして、そこからガソリンスタンドで朝までアルバイトをするという生活をしていました。将来は飲食店を経営したいと思っていましたが、大学卒業後、ゼネコンに入社し、情報システム部に配属され、長い間、最新の情報システムを使って社内システムを構築していたので、飲食に戻るという決断がなかなかできませんでした。6年間勤めた会社を2000年3月に退職し、2000年7月に飲食店の経営管理をITで支援する事業を考え、起業をしました。

−海外に興味をもたれたきっかけはありますか?

学生のときに友人たちと卒業旅行でアメリカに行きました。アラスカ、ロサンゼルス、ハワイ、ニューヨークなどに行ってみて、自分は海外が合っているなと直感的に思いました。2000年に起業した会社がある程度落ち着き、2008年頃から中国、東南アジアに視察や出張に行くようになり、やっぱり視野を広めて海外で勝負したいなと思うようになりました。

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−なぜマレーシアでビジネスを始められたのですか?

当時、日本の会社で開発した飲食店向けPOSシステムを東南アジアで展開したいと考えている時期でした。まずマレーシアに来て、現地の飲食チェーン店に数社に営業をしました。そこで帰ってきた言葉が、「あれがない、これがない。」と日本では10年、15年前の時代遅れとなっている機能が欲しいという声でした。日本の売上管理手法が進んでいたというのもあるのですが、時代に逆行してカスタマイズをするつもりはありませんでした。しかし、同時にマレーシアに住みたいなという気持ちもあったんです。

そこから程なく先輩の紹介で「エコピカ」に似た成分の商品を紹介されたのですが、振っても泡が出ない、無色透明、臭いも全くありません。ほとんどが水成分ということで正直に言うと胡散臭いなと思いました(笑)。ただ実際に自宅で冷蔵庫の掃除をした時に、びっくりするくらい汚れが落ちて、「これ、本物だな。」と感じました。製造方法、成分等を調べ、マレーシアのハラル認証局「JAKIM」でヒアリングした結果、ハラル認証の対象とわかり「エコピカ」を中心に、マレーシアで起業するのも良いのではないかと考え、事業を立ち上げるという決断をしました。

 −なぜマレーシアに住むことを決めたのでしょうか?

東南アジアを一通り見て、何処が一番住みやすいかと考えたときに、シンガポールは東京と変わらない、マニラは危険、バンコク、ジャカルタは渋滞がひどい等々、また各国の起業のしやすさなど、自分の目で見てマレーシアが一番自分に合っていると感じました。来馬して3年半以上経ちますが起業家の仲間や友人もたくさん出来て、この国に来て本当に良かったといつも感じています。

 −ハラルは障壁にはなりませんでしたか?

ハラルは私の場合は障壁ではなく、むしろチャンスでしたね。マレーシアのハラルは厳格でありハラル先進国なので、マレーシアで認証がもらえたら他のイスラム諸国にも進出できます。

ハラル認証の取得に書類を作って申請まで約5ヶ月、申請から認証取得まで約7ヶ月。非常に長い時間に感じましたが、洗浄除菌水分野で日系企業で初めてのハラル認証を取得しました。今後進出を考えている第二、第三の競合商品が現れたとしても、その時には私たちは相当先に進んでいると思います。

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東京オリンピック等ありますし、インバウンド需要もすごいですね。日本はいま注目されていますし、東南アジア各国から尊敬もされています。街もきれいです。経済など一時的な問題はありますけど、先進国のアドバンテージはもう少し享受できると思います。

マレーシア国民の多数は日本が大好きで、非常に友好的に接してくれます。まだ日本に行った事がない人たちに一人でも多く日本に訪問して欲しいと思います。

 −冨田さんから見てこれからの東南アジアは経済的にどうなると思いますか?

これからの東南アジアはバンコクとジャカルタだと思います。まず2都市は人口が多いことは前提なのですが、東南アジアを仕切っている華僑が目をつけているのが北はバンコク、南はジャカルタという印象を受けます。なので、この2都市がASEANの中心的経済圏になりさらに発展するでしょう。

 −御社の今後の展望を教えていただけますか?

「エコピカ」に関しては、まずはバンコク、ジャカルタ、シンガポールの3国に展開し、それから中東、アフリカへ展開します。また商品ラインナップも拡充させ、いろいろな生活シーンで皆さんの生活を支える安全安心な商品を提供し続けます。

 −夢がない大学生はどうすれば夢ややりたいことが見つかると思いますか?

やりたいことを見つける(または見つかる)には本人が何かを経験しないと見つかりません。これだけ情報が集まりやすい社会になり、ほとんどの事は前もって調べられます。ただ、そこから動かないことには何も始まりません。

マレーシアで営業を始めたとき、PanasonicやSONYの現地法人社長さんでさえメール1通送ったら会ってくれました。ベンチャー企業の代表ならもっと気軽に会ってくれると思います。自信をもって1歩を踏み出すことが大事だと思います。

 −大学生が将来を見据えてやっておいた方が良いと思うことを教えてください。

やはり、海外にでることをお勧めします。できれば観光ではなくて海外インターンとか留学などでできるだけ長い時間滞在し、たくさんの人と出会い、人脈と見聞を拡げておけばいつか自分の財産になって戻ってきます。実際、マレーシアで会った大学生達は本当にエネルギッシュでした。彼らからたくさんのことを学ばせてもらいました。Facebookで彼らが活躍している姿を見て自分ももっと頑張ろうという気持ちになります。

 −冨田さんの夢や志を教えていただけますか?

まず、世界中の人がエコピカを使うことで自然への環境汚染がなくなり自国の河川、海がきれいになることを知ってもらうこと。それから、安全ではない合成洗剤を使うことをやめる。そしてエコピカを使うことで環境にもこれからの子供たちにも安全安心な生活環境を全員で作っていきたいと考えています。

 −最後に20代に向けてメッセージをお願いします。

私が最初に起業したのは29歳でした。同じ年代の人に比べたらかなり苦労してきたと思います。でも、苦労経験があればあるほど、どんなしんどい事でも乗り越えていけます。「若いうちの苦労は買ってでもしろ。」と言いますが、まさにそれですね。学生のうちはダメージが少ない失敗や苦労をするチャンスがたくさんあります。結婚して子供ができるとなかなかリスクを冒せなくなるものです。なので、若い学生にはリスクを恐れずどんどんチャレンジして欲しいと思います。

取材担当コメント

Visionを示すこと。経営者にとって一番大切なことだと思います。今回のインタビューで冨田さんは「みんなが安心して使えるエコピカを全世界に届ける。」というVisionを語っていただきました。ありがとうございました!

アジアマガジンはアジアを身近に感じていただけるように情報を発信していきます。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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