バルマ氏プロフィール
生年月日1963年8月3日生まれ、デリー出身
−事業内容を教えてください
専門分野はTV、コマーシャル、プロモーションビデオ、雑誌取材、映画やドラマの撮影などです。具体的にはインドでのアポイントメント取得や撮影許可取得、地域取材のコーディネート、各種機材の手配、ボリウッドの俳優などのキャスティング、インドへの企業進出サポートなど幅広く行っています。
−数多くの事業を行われていますが、特に力を入れておられるものはありますか?
日本との関係で特に有名になったのは、日本のミュージシャンの平井堅ミュージックPVの撮影を手掛けたことです。下記の動画ではキャスティング、各種アポイントまで全て手配いたしました。
−現在の事業に至るまでは何をされていましたか?
当初はインドの公務員として電子技師や気象予報士として8年ほど活動していました。ただ、公務員としてのスキルはあったものの、少し違うことをしたいと考え、25歳の時に日本語学校に通い始めました。26歳から通訳ガイド兼コーディネーターのアルバイトをするようになりました。
その後は本格的に通訳ガイドの仕事をするようになり、とても楽しかったです。ただ、このままガイドだけで終わると悔いが残ってしまうような気がして、通訳ガイドのスキルを活かした会社を作りたいと思うようになりました。それから現在のようなコーディネートの仕事をするようになり、日本の民放で旅番組を担当したことがきっかけで撮影コーディネーターとしてやっていくことを決めて現在に至ります。
−働く上でインドの魅力はなんですか?
これからどんどん伸びている国なのでビジネスチャンスがたくさんあります。幼稚園から英語を習い、英語でも授業を行うため8割の人が英語を話せます。インドでは8つの宗教があります。これらの多様性は不自由さもありますが、逆にビジネスチャンスにもなります。例えば言語が違えば通訳が必要になります。また、人口だけで言っても40歳以下の人口が約65%で、日本よりもはるかに働き手が多いです。今後人口で中国を抜くとも言われ、今後の日本を含め世界のマーケットの中心地に確実になります。
また、インドでは近年特にスタートアップ企業が増えてきました。若干23歳で大規模なホテルサイトを運営しているインド人社長もいます。また、国も広く人口も多いインドでは競争も激しさを増しています。ただ、そんな中で仕事をするからこそ真のグローバル人材になれるのではないかとも思います。サプタムインディアではそのような人材を育てるインターン制度もあるので興味のある方はご連絡ください。
−日本の会社の特徴はなんですか。
日本の会社の特徴は仕事を提供してくださいと言っても簡単にはもらえない点にあります。
あるたとえ話があります。あるところに石がありました。そしてある人は暑い日差しの中、私にその石の上で待つよう命じました。そこで2年待たせてようやく少し仕事を与えました。段々仕事の難しさをわかっていくと、ちょっとずつ仕事を与えました。これが日本の文化なのです。日本では企業が仕事を与える時少しずつ与え、信頼ができたらまた少しずつ増えます。
−今後の展望を教えてください。
映画の輸出、特にボリウッド映画を日本でやりたいです。日本人とインド人の監督で脚本を考えて、俳優・女優も相互に使いながら作っていきたいです。その際に、ボリウッドのカメラマンや編集技術を日本に紹介したいです。また、日本の商品に関するプロモーションムービーなどもインドで作りたいです。
−将来を悩んでいる日本の学生にアドバイスをお願いします。
今の時代はインターネットやSNSを使うことで、簡単に世界中のことを知ることができます。世界のことがわかれば自ずと自分の持つ選択肢も増えて、同時に考え方の幅も広がると思います。そのためには英語の勉強は必須です。特に、今弊社では日本人の学生を対象にコンペティションのようなものを開きたいなと思っています。他にもインドでは日本の学生がチャレンジするのを待っていますので、ぜひ世界に挑戦してください。
−バルマさんにとっての仕事とはなんですか?
私にとっての仕事とはパッションです。もちろんお金が儲からないと意味がありません。しかし、儲かったお金の一部は社会に還元しなければなりません。
取材担当コメント
気象予報士や通訳など様々なことに取り組んだ結果として今があるということを聞き、頑張った経験は必ず次に活きるんだなと改めて認識しました。
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