【レビュー記事】堀江貴文さんの新刊『君はどこにでも行ける』読了レポート!

アジアマガジンではアジアビジネスについて情報発信をしています。今回は堀江貴文さんの2016年3月26日発売の新刊君はどこにでも行けるについて読書レビューを実施します。「いまは世界のどこでも働ける時代」という弊社株式会社BeGlobalのビジョンと近いテーマですね!では印象的だった言葉も引用し、編集部のコメントもつけた形でご紹介をしたいと思います!

新刊『君はどこにでも行ける』とは?

■書籍情報
新刊『君はどこにでも行ける
著者:堀江貴文
定価:本体1300円+税
発行元:徳間書店

『君はどこにでも行ける』 目次
はじめに 世界は変わる、日本も変わる、君はどうする
1章 日本はいまどれくらい「安く」なってしまったのか
2章 堀江貴文が気づいた世界地図の変化〈アジア 編〉
3章 堀江貴文が気づいた世界地図の変化〈欧米その他 編〉
4章 それでも東京は世界最高レベルの都市である
5章 国境は君の中にある
特別章 ヤマザキマリ×堀江貴文
[対談]ブラック労働で辛い日本人も、無職でお気楽なイタリア人も、みんなどこにでも行ける件
おわりに

■堀江貴文氏 ご紹介
1972年福岡県生まれ。実業家。SNS株式会社ファウンダー。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。2006年証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、実刑判決を下され服役。2013年釈放。現在は、自身が手掛けるロケットエンジン開発を中心に、人気アプリのプロデュースを手掛けるなど幅広く活躍。メールマガジンは1万数千人の読者。2014年にはサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタートした。著書多数。

新刊『君はどこにでも行ける』の内容とは?

■書籍概要

激変する世界、激安になる日本。世界中を巡ってホリエモンが考えた仕事論、人生論、国家論。2年半の間に、28カ国58都市を訪れた堀江貴文さん。急成長し続けるアジア諸国、停滞・成熟する欧米などを巡りながら、この日本という国で僕たちがどう生きればいいのかを堀江さんは考えました。その内容が書かれた本になります。

■『君はどこにでも行ける』内容

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最大の変化は、グローバリズムの台頭だ。

 その流れをリードしていたのはアメリカ・ ヨーロッパの欧米圏だった。しかし近年はアジアが驚くべき経済発展を遂げ、グローバリズムの中心になりつつある。 
中国を筆頭にシンガポール、タイ、韓国、ベトナム、インドネシア……アジア各国に、とてつもないレベルの富豪が増えた。資本経済の中心は、欧米からアジアに移行しつつあると言える。

なかでもチャイナマネーのパワーは、ものすごい。北京オリンピック前後のバブル景気の爆発が、ずっと続いている。いまでもすごいのに、人口抑制政策が終わり、再び人口増加に転じると思われるので、将来的にどこまで経済成長を遂げていくのか想像がつかない。遠くない将来、恐ろしいほどのパワーを持つことになるだろう。

他のアジアの新興国も同様。外資の取り入れを積極的に進め、順調に発展中だ。アジア全体は今後いっそう伸びていくと、経済学者は口をそろえている。 
 そんななか、立ち止まっているというか、流れに置いていかれているのは日本だ。

■アジアマガジン編集部のコメント

実際にASEAN諸国でも外資規制は緩和の方向にあります。そこで欧米や中国からのグローバル投資が入り、どんどん経済成長を進めています。そういった状況に比べると、日本は比較的、外資が入ってくることに抵抗感があったり、海外進出について心理的なハードルがあったり、とまだまだグローバルの波に乗り切れていない部分があるのかもしれません。

企業に限らず、個人レベルでも外国人客への対応(メニュー表記の多言語化、英語対応等)や、海外就職/海外転職については、まだ抵抗感がある方が多い状況です。海外で働くことへの特別感がないことが、グローバル化ができた状況になるのかもしれません。

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英語力やITスキルなど特別なアイテムではなく、思考の深い部分での理解が必要。

 グローバル社会を生き抜くには、英語力やITスキルなど特別なアイテムがないと難しいというイメージを持たれているかもしれないが(もちろんあっても損はない)、本当に必要なのは、そういうツール的なものではない。もっと思考の深い部分での理解だ。人はみんな、「どこにでも行ける」という本質的な事実を理解すること。

シェアエコノミーの概念が急速に進んだことにより、国と国を区切る厳密な意味は、薄まってきた。いまいる場所から飛びだす障壁は、なくなりつつある。その現実を、僕はいまの若い世代に、皮膚感覚で知ってほしいと思う。日本に居続けるのも、外に出るのも、“なんとなく不安”だという人は多い。

■アジアマガジン編集部のコメント

まさにその通りという言葉。スキルなどは後からできるようになっても遅くない。まずは「日本だけではなく、海外という選択肢もある。」ということをフラットに考えられるようになると、選択肢が一気に広がる。ASEANで働くのに必要な英語力は、半年〜1年でも集中して勉強すればクリアできるケースが多い。

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アジアの驚異的な経済発展が止まらない

 初めて海外に出てから約20年、各国を旅しながら、僕は世界が変わっていく様子を、目の当たりにしてきた。おそらく世界史のレベルで俯瞰しても、かつてないほど変化に富み、また技術革新のスピードの速い20年だったと思う。

大きな流れとしては、アメリカ・ヨーロッパのゆるやかな衰退と、アジアの驚異的な経済発展だ。中国を筆頭にシンガポール、タイ、韓国、ベトナム、インドネシア……アジア各国に、とてつもないレベルの富豪が増えた。

かつては日本の億万長者たちが幅を利かせていたビジネスの各分野で、アジア諸国の金持ちが、目が飛び出るような額の投資を注ぎこんでいる。チャイナマネーを筆頭にしたアジアの経済力は、完全に欧米に並んだ。というか追い抜きかけている。世界の主要な経済圏は、そう遠くないうちに、欧米からアジアへ移行するだろう。

アジアが発展することは、2000年ぐらいから予測していたので、個人的にはそれほど驚きはない。しかし実際に勢いがつきまくっている様子を現地で目にすると、さすがに圧倒されるものを感じる。

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中国の状況
人口:13 億6782 万人(世界1 位)、GDP:10兆3565億ドル(世界2位)、一人当たりGDP:7572ドル(世界80 位)

中国がどれだけ経済成長しているか、実際のところ、海外旅行していない日本人にはピンと来ていないだろう。

東京で爆買いできるお金がどこにあるんだ?と、不思議がっているような人も多い。現実として、日本人の平均貯蓄よりはるかにお金持ちの中国人は1億人以上いるはずだ。また、庶民の平均レベルの上昇が、ものすごい。中国の一般の人は、だいたい日本人より貧乏……というイメージは完全に過去のものだ。

■アジアマガジン編集部のコメント

人口世界一位で、GDPが世界二位という国が隣にある。これは地の利としては世界的に見ても非常にメリットの大きい位置にいる。これを活かすのか、心理的な理由から避けておくのか、それは各個人や各企業の判断による。コストダウンのための旧中国ではなく、マーケットとしての新中国として真剣に考えていくべき時代に来ている。

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外国人の日本進出を受けて入れていこう

 日本人が日本人というだけで得した時代は、もう終わってしまったのだから。外国人の日本進出を、受け入れていかないといけないと思う。そもそも受け入れるも何もないのだけれど……。

もちろん、島国だから、「閉ざす」という選択もできるのかもしれない。そこは日本の利でもある。しかし、「閉ざす」道を採って、結果的に得をした国が、どこにあるのか。冷静に考えてみよう。

■アジアマガジン編集部のコメント

株式会社BeGlobalではアジアを中心とした海外進出や海外就職を支援しているが、今後は外国人の日本進出という形も増えていくと思う。日本に来たがっている人たちがいるのであれば、どうやったらもっと来てもらえるのかを考えて、変化を逆手に取って進んでいくのが正解だと感じた。

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国家の垣根に、こだわらない。

 まだ日本が巻き返すチャンスは残っている。勢いが衰えたとはいえ、円の信用度は高いし政情も安定している。アジアの投資家たちにとっては、日本は引き続き魅力的な市場だ。莫大なカネの投資先を、日本に向けている動きもある。とにかくいま投資の世界でチャイナマネーは、余りまくっている。嫌って避けるより、がっぽり取りこんでしまう方が賢いだろう。お金はあるところから、引っぱってくる。

国家の垣根に、こだわらない。そんなふうに、もっとシンプルに考えればいい。

■アジアマガジン編集部のコメント

そもそも「国境」とは、地理的な区切りでしかない。実際には日本国内で言う「県境」と変わりはない。日本は島国なので海によって区切られているが、ASEANにいるとベトナムからカンボジアなどはバスで行ける状況。マレーシアのジョホールバルに住んで、シンガポールに毎日通勤するのもできる時代だ。埼玉県に住んで東京都に働きに行く、くらいの感覚で国境を捉えてみよう。

まとめ

堀江貴文さんの新刊『君はどこにでも行ける』、通称『君どこ』の読了レポートでした。この本は注目度の高いため、ぜひこれを機に海外進出や海外就職・海外転職の機運が高まることを期待しています。弊社株式会社BeGlobalでは引き続き「アジアで働く、を選択肢に。」できるよう全力で動いていきたいと思います。

今後もアジアマガジンではアジアビジネスについて発信してまいります。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

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