こんにちは。アジアマガジン編集部です。今回は、毎日のようにメディアで話題になっている「トランプ氏のアメリカ大統領当選について」です。具体的には、「アメリカはどうなって、日本にどういう影響があるのか」という点を明確にお伝えします。
アジアに関する情報を発信しているアジアマガジンが、トランプ氏の大統領当選について、「書く必要があるのか」と思われる方々もいると思いますが、その点も込み込みで明確にお伝えしていきます。
結論。アメリカは、
考えてみると当たり前なことではありますが、アメリカの場合は意味合いが違ってきてしまいます。というのも、これまでアメリカは、世界のリーダーというポジションを築いてきたからです。
世界のリーダーといっても、少なからず、アメリカの国益を求めていたのは前提としてあります。ただ今回は、それを差し引いても、よりナショナリズム(アメリカ主義)に転換されようとしています。(=アメリカという国のために政治をするということ)
これは、今までアメリカの力が及んでいた世界情勢が変化することを意味します。より具体的に言うと、安保理面だけでなく貿易面も含めて、アメリカが世界各国と築いていた関係性を見直していくことになります。
また、今回の選挙はメディア戦略にも注目が集まりました。特に、単なるパフォーマンスで片づけることができない内容が注目されています。その際のトランプ氏の発言からも、政治方針が多く読み取れるではないでしょうか。
「テロ問題が解決するまでイスラム教徒のアメリカ入国を禁止する」
「メキシコとの間にメキシコの資金で壁を作らせる」
上記の発言が選挙のパフォーマンスだったことを差し引いても、これからトランプ氏が、よりアメリカ国民のための政治をしていくことが読み取れます。
結論。日本は、
「もし日本が攻撃されたら私たちは直ちに救援に行かなくてはならない。もし私たちが攻撃を受けたら日本は私たちを助けなくてもいい。この取引は公平なのか?」
「日本は米国に何百万台もの車を送ってくるが、東京でシボレーを見たことがありますか? 我々は日本人には叩かれっぱなしだ」
まだ、日米関係が崩れるとは決まったことではないですが、上記のような発言からも、今まで通りの日米関係が続くとは考えづらいのが現状です。日本への影響は下記の3点が大きく挙げられます。
1)日本はアメリカの後ろ盾を失う可能性がある
まず、大きく挙げられるのが、安保理面ではないでしょうか。トランプ氏への政権交代により、日本がアメリカの後ろ盾を失う可能性があり、日本の軍事態勢の見直し・アジアでの立ち位置にも影響がでることが必至です。
2)アジアに及ぼす中国の支配力が高まる
アメリカのアジアへの関与が薄くなることから、アメリカとの関係が良好だった日本/韓国/シンガポールの立ち位置の変化ももちろんですが、それよりもアジアへの中国の影響力が注目されます。特に、中国との関係が良好なベトナムやカンボジアなどの国力が強くなるという見方もあります。
3)TPPの消滅、もしくは、関税についての再協議
こちらは貿易面です。この領域は安保理と共に、トランプ氏の色がとても濃くなる領域ではないでしょうか。まず、TPPへのアメリカの不参加により、TPP自体が消滅する可能性があります。この点は見方によれば、日本の農業は守られらます。ただ、日本への影響が大きいと考えられるのは、日本車のアメリカへの輸出ではないでしょうか。今後、この点が関税の中でも大きく争点となってきます。
以上の3つが日本への大きな影響として挙げられる事項です。今までの日米関係が崩れてしまう可能性がある今だからこそ、日本はアジアの国々とより強固な関係を築くことが必要とれされ。
また、アジアでいち早く経済成長を遂げてきた、日本だからこその立ち位置を明確に示していくことが大事になってくるのではないでしょうか。
結論。海外転職・就職への影響は、
まず、アメリカでの勤務のハードルが上がるとされています。現状でもアメリカで正社員として働くことが、簡単ではないとされるなかで、トランプ政権になれば、より規制等が厳しくなることが考えられます。
勤務面同様、起業のハードルも同じく高くなると考えられます。必然的に、海外での日本人の活躍の場は、アジアに集中する流れになる可能性があります。
結論から言うと、転職・就職を考える際に、
これからアジアがより熱を帯びてきます。
既にアジアの国々は人口も爆発的に伸びており、GDP成長も目を見張るものがあるため、世界から注目されるマーケットでもあることは、周知の事実としてあります。ASEANに進出している日系企業の数も、1万1328社(帝国データバングより)となっていて、その点からもアジア各国の経済成長の凄まじさが、わかるのではないでしょうか。
このアジアの経済成長に加え、今回のトランプ氏の大統領当選により、アジア各国の勢力図が大きく変化します。繰り返しになってしまいますが、だからこそ、日本がアジアの国々との関係をより強固なものにしないといけないことになります。
日本がアジアの国々との関係をより強固にするということは、経済面での関係を強めるということでもあり、ひいては、日本人が今より、もっとアジア各国で働く機会が増えることを意味します。
だからこそ、これから、転職・就職を考える際に「アジアで働く」という選択肢がより熱を帯びてくるとも言われています。「アジアマガジンだからそんなこと言うんでしょ」と思う方もいると思いますが、ぜひ、客観的な事実として考えていただけると、今後のニュースの見方も変わってくるかもしれません。
おわりに
みなさんいかがでしたでしょうか。今回は、毎日ニュースになっているトランプ氏のアメリカ大統領当選による日本への影響を、お伝えさせていただきました。やはり、トランプ氏の影響は免れることが難しいとされています。「だからこそ、この状況とどう向き合うか」が今後大変重要になってきます。
そこでアジアマガジンでは、皆さんに価値ある情報を提供していくことでお役に立てればと考えております。またアジアマガジンではアジアへの転職・就職を考えている方々のサポートもしていますので、お気軽にお問合をくださればと思います。
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