【イベントレポート】中国、東南アジアのスタートアップ事情って??『海外進出物語共有セミナー!』に行ってみた!

アジアマガジンではアジア進出に関する情報をお届けしております。今回は2016年3月10日に渋谷ヒカリエにて開催された、アジア各国で活躍されている方々をゲストにお招きした、『スタートアップのグローバル展開!私の「海外進出物語」共有セミナー!ビジネスのグローバル展開は、『海外進出とインバウンドをセット』で考える。』というセミナーにお邪魔しました!中国や東南アジアのスタートアップ事情、進出のノウハウ等、お聞きした内容をお届けします!

ご登壇者の方々はコチラの2名!

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株式会社クオン(http://quan-inc.jp/
代表取締役 水野 和寛様

グローバルで、キャラクター&ゲーム事業を展開中。Facebook、WeChatと日本の会社で初めてスタンプのコンテンツ契約。以降、世界中のチャットアプリと契約し、トータルのスタンプダウンロード数は10億ダウンロード超え、アジア各国でキャラクター事業を拡大中。一方で海外ゲームの日本でのパブリッシュも行ない7カ国10タイトル以上のゲームを現在展開中。東南アジア展開の拠点として親日国タイに子会社を持つ。

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XNode创极无限−武士阵
田中 年一様

日中間でのスタートアップ支援事業を上海で展開されています。XNodeは中国・上海にてコワーキングスペースの提供や投資家・事業会社向けのピッチイベントの開催、スタートアップセミナーの実施、弁護士や会計士等によるメンタリングなど、スタートアップを成功へ導くための様々なリソースや情報を提供するスタートアップアクセラレーターです。日本企業の中国展開、中国企業との協業による日本でのビジネスの両面でお話を伺います。

では早速、当日のイベントレポートスタートです!

▼18:30 @渋谷ヒカリエ31階 ㈱medibaオフィス

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ヒカリエ31階からの眺めはさすがです…!!

▼19:00 講演スタート!

登壇者の1人目は株式会社クオン代表取締役の水野和寛様です。

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インバウンドとアウトバウンドの両軸で事業展開

前職ではデコメなどの携帯向けコンテンツをプロデュースしておりました。現在のクオンの事業内容としては自社コンテンツ事業とコンテンツ流通事業を行っています。自社コンテンツ事業では、LINE等でのスタンプを作成し販売してます。Facebookのぴよまる、ビジネスフィッシュなど、WeChatのエリスが有名です。

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私も知っているスタンプが…!!

コンテンツ流通では、輸入と輸出で取り扱うコンテンツが異なり、輸入(インバウンド)では、海外のゲームを日本向けに展開しております。輸出(アウトバウンド)ではキャラクターなどの版権を海外に売っています。

遡ると、起業した直後は、チャットアプリが来ると感じていたので、チャットアプリを開発して運営していました。ただLINEさんが本格的にチャットアプリで成功をされてきたので、チャットアプリではなくチャットアプリへのキャラクター提供に絞って海外展開を進めていこうと決めてやってきました。

一方で東南アジアへ海外出張をしている中で、とあるタイのスタートアップ企業から「なぜ日本の方が経済規模が大きいのにタイに来るのか?」と意見をもらい、それもそうだなと思いまして(笑)

その繋がりでタイのゲーム会社のKiragame(1億DLを超えるパズルゲーム「Unblock Me」の開発元)から日本展開の相談を受け、インバウンドの日本展開の仕事を共同事業としてやり始めました。計画通りという流れではなく、出来てきた繋がりを活かしたビジネスを作った形になります。

海外大手との提携をするには?

現地人の友人経由で紹介をもらうケースが多いです。ただ繋いでもらうのにも我々に提供する何かがないと意味が無いので、元々デコメ時代から実績とノウハウがあるスタンプについて提供をしていました。いま提携しているWeChatやFacebookに関しては、彼らがスタンプを始める前からスタンプはこんなものだと伝えていたので、彼らがスタンプを本格的に開始する際にお声がけを頂きました。

東南アジアは人口や経済発展のスピードなどポテンシャルが高いです。テレビよりネットの方が使用率が高くなっていること、SNSの使用時間についても非常に高い数字になっているので、IT関連のビジネスはチャンスが多いと思います。

なぜタイに進出をしたのか?

親日で日本のコンテンツや文化が大好きで、好きなものにお金を惜しまず使う消費家が多いのも特徴。SNSはフェイスブックとLINEが二強。Twitterより、Instagramなどの画像でパッとわかるものが浸透し始めています。ゲーム市場で言うとLINEゲームが圧倒的に広がっています。

メディアについては大きなメディアとSNSメディア(facebook pageなど)が強く、中規模メディアが存在しないのが多い傾向にあります。日本で言うアメブロのようなサービスがないので、芸能人情報もFBページから発信されており、1000万いいね!がある個人ページなどもあります。

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LINE広告スタンプの”ぴよまる”をタイの会社さんに使って頂き、無料配布したところ1ヶ月で870万ダウンロードされ、非常に効果的なプロモーションになったと思います。

オフラインでもアニメイトが2016年2月にオープンし初日6000人来場したり、歌手やアイドルや声優さんなどが来るジャパンエキスポが大盛況を行っています。フィギュアなども売れているので、オンラインだけではなくオフラインを絡めてビジネスを展開していくのが有効な手だと思います。

東南アジアと中国を敢えて比較すると、東南アジア1国の市場規模では、中国の市場規模と比較すると2桁小さいのが現状。既に日本でユニークなコンテンツを持っている企業は中国で良いパートナーを見つけて展開することを優先した方がいいかと思います。一方で、東南アジアは今から仕込んで大きなシェアを取りに行けば将来的に大きな結果を得ることができるかと思っています。

クオンでは、タイを始めとする東南アジア向けのコンテンツローカライズ、市場調査、コンテンツやキャラクターを使ったプロモーション支援、ゲームの進出支援、が出来ます。中国向けには版権の仲介も出来ます。

▼質疑応答

Q:タイの方々が使える金額とはどの程度なのか?
A:給与は当然日本より低いが、現地の方々だと生活費が非常に安く済むので使えるお金(可処分所得)が意外と多くなっている。その分のお金がコンテンツやゲームなどに流れているイメージですね。

登壇者2人目:中国でのスタートアップ事情とは?

登壇者2人目は中国でコワーキングスペースやスタートアップ支援を行っているXNode武士陣の田中年一様です。

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ニューチャイナに注目をしてほしい

まず中国についての印象を3択で手を上げて教えてもらえますでしょうか。ネガティブ、ポジティブ、よくわからない。みなさんはどれでしょうか?日本の報道は比較的ネガティブな報道が多いのが現状です。また中国の情報が少なく、よく分からないという人も多いと思います。

中国の経済は崩壊するであるとか中国の経済は問題ないであるとか、そういった大雑把な議論では中国経済を語ることは出来ず、産業の分野に応じて「オールドチャイナ」「ニューチャイナ」という表現で分類すると中国経済の実体がより見えてきます。

オールドチャイナというのは主に製造業のような伝統的な産業分野(かつ日系企業が過去よく出て行った分野)で中国へ進出してくものであり、ニューチャイナとは中国の消費マーケットを狙って中国に進出をしていこうというものです。オールドチャイナの分野は斜陽産業化が進んで来ており、日本の報道も日系企業が多く進出している分野だけにこの部分にフォーカスを当てがちですが、ニューチャイナの分野に目を向けるとまだまだ堅調に経済の成長は推移しています。日本のベンチャー企業にもっとニューチャイナの分野で進出して来てもらいたいと思っています。

なお、中国に限らず海外で事業を行う際は現地のパートナー選びが重要であり、また実際私自身も周さんという中国人のパートナーと一緒に事業を行っていますが、良きパートナーと巡りあうための一つのいい方法として弊社が中国で展開しているようなコワーキングスペースへ入居しながら見つけることを提案したいです。

中国でコワーキングスペースを運営している成果とは

私自身は以前トーマツにおり、会計士として上場企業の監査やIPO支援、をしておりました。上海に4年間駐在をしていた際に中国の活気のあるエキサイティングな状況に惹かれ、また現地での人脈もある程度構築出来ていたので、2013年に上海で独立することを決めました。

中国、韓国、日本の起業家が大企業や投資家にピッチをする“XNode Pitching!”というピッチイベントを定期的に上海で開催して資金調達面をサポートしたり、また中国メディアとも連携して中国における露出を高めるなど、日本のスタートアップの中国進出支援を行っています。ぜひ一度中国に来て頂いて中国のチャンスや熱気について自分自身の体験として感じてもらいたいと思っています。

XNode内でのコミュニケーション活性化の仕掛けとして、入居企業のメンバーに限定したWeChatグループを作り、XNodeメンバーとの交流だけでなく入居者同士の交流も促しています。実際に入居企業同士でビジネスの繋がりが出たりもしており、例えば越境ECの分野では韓国の美容用品のEC事業会社、メーカーの商品化を支援する事業会社、世界各国の食品飲料サプライヤーと中国のバイヤーを繋ぐプラットフォームを提供する会社などがお互いに連携したり情報交換をしたりしています。

皆さんには是非、日本の報道の印象だけにとらわれず、中国の大きな市場にもっと注目してもらいたいと思っています。また日本以外の国からはどんどん中国にスタートアップが来ていますので、日本からもより多くのスタートアップが進出して来て欲しいと思っています。中国にいらっしゃる機会がありましたら是非XNodeにお立ち寄り頂き、情報を掴んでいただければ嬉しいです。

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▼質疑応答

Q:中国株が一気に下がった時期もあると思うが実際には影響があったか?
A:たしかに株価が下がってしまったことで富裕層の余剰資産や株好きな人の個人資産を失ってしまった状況もあったと聞きます。ただ実際の消費市場は現状中所得者層が牽引しており、また中国人の訪日旅行客の増加でも分かるように旅行消費も堅調に伸びていることから、消費に対してはそこまで大きな影響はなかったと思います。

セミナー終了後は交流会!

セミナー終了後はお菓子などをつまみながら名刺交換などが行われました!

image12セミナー後の交流会の様子

▼アジアマガジン編集部の感想

これから人口減少とともに市場が縮小していく日本では、中国や東南アジアへの進出が欠かせないと思います。ゲストのお二人がおっしゃっていたように1度現地に足を運んで、現地の盛り上がりを体感してみたいなと感じました。

行く前から偏見をせずに、積極的に外へチャレンジしていきたいと思います!日本進出企業は他国に比べ中国や東南アジアにもまだ少ないということで、他の国に負けずに頑張ってもらいたいです!!

主催者の株式会社medibaの方、株式会社クオンの水野和寛様、XNode武士陣の田中年一様、ありがとうございました!!

今後もアジアマガジンではアジアビジネスについて発信してまいります。

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