木村希氏プロフィール
1988年、秋田県生まれ。山形大学在学中の2010年に休学し海外インターンシップの渡航先としてマレーシアへ。5つ星ホテルでのインターン中に出逢ったビジネスパートナーと起業。2011年12月に子どもの遊び場”Jkids Malaysia Playground & Kids Party”1号店をオープン。今後はキッズ&ベビー関連事業の展開を目指す。
−受賞・出演歴
・2014年AERA新年合併増大号『アジアで勝つ日本人100人』
・NHK BS1特番『ひうらさとるのアジアで花咲け! なでしこたち』出演
・夢はマレーシア観光大使になること。
−事業概要を教えてください。
Jkidsショッピングモール内で幼児向けのプレイグラウンドの経営と日本製ベビー&家庭用品の販売、ファミリーカラオケ店の運営をしています。マレーシアに住むローカルの方に視点を合わせてビジネスを展開しています。
−木村さんの大学生活を教えていただけますか?
大学入学後、すぐにイベントサークルを立ち上げ、大学No1の規模にしました。定期的にイベントは開いていたのですが、3ヶ月で熱が冷めてしまってアッサリ廃部に…(笑)。また、私は元々予定がぎっしり詰まってないと落ち着かないタイプで、アルバイトを7個掛け持ちしていました。大学では心理学を専攻していて入学時には臨床心理士になろうと思っていたのですが、その道のりが長く感じられてしまい、結局その道は目指しませんでした。
−マレーシアに来た最初のきっかけはなんですか?
それまで東北から出たことが無く、一度暖かいところに住んでみたいなと。アルバイトをしていた内の1つがビジネスホテルの受付だったのですが、その仕事が面白かったので、海外でホテルのインターンをしてみようかと思いました。ホスピタリティ系のインターンを斡旋している会社に登録し、紹介されたのがマレーシアのサウジャナホテル。渡航する国に関してほとんどこだわりは無かったのでマレーシアに行こうと即決。
初めてマレーシアに降り立ち飛行機のタラップを踏んだ瞬間「ビビっと」来るものがありました。その流れでマレーシアに来て6年になりますね。
−事業をするに至った経緯を教えてください。
マレーシアでインターンシップをするにつれて、マレーシアに住み続けたいと言う気持ちが大きくなってきました。もちろんそのためには仕事をする必要があるので、何をするかを考えました。ホテル勤務を続けることもできたのですが、仕事内容に限界を感じました。私は日本での就活にどうしても違和感を感じてしまいマレーシアに来たということもあったので、マレーシアの日系企業に務めることも違うなと感じ、キッズビジネスを起業しました。
−なぜキッズビジネスを立ち上げたのですか?
マレーシアのローカルな環境で生活をしていると子供が非常に多いことに気が付きました。しかし一方でショッピングモールなどにプレイグラウンドがありませんでした。親が子供の遊び場に困っている事がわかったのでキッズビジネスを立ち上げました。
−キッズビジネスをマレーシアで立ち上げる際に大変だったことはありますか?
今はローカルをターゲットにビジネスをしているのですが、最初は日本人をターゲットにした方がいいのかなと思い、まずは日本のプレイグラウンドから学ぼうと思ったのですが、結果的にほとんど生かせるノウハウはありませんでした。日本のメーカーは中国などのメーカーと比べて国内にしか目が向いていなくて非常にガラパゴス。日本から遊具などを輸入してマレーシアで使うことや、しっかりしたアフターサービスを受けることがちょっと難しかったのです。
−日本とマレーシアで親子関係の違いとはあるのでしょうか?
日本と比べマレーシアはいい意味でおおらかです。いわゆるモンスターペアレンツが非常に少ない。助かっています(笑)。
−今後の展望を教えてください。
今はJkidsの経営に直接関わっているわけではないのですが、引き続きキッズ&ベビー関連の事業の展開を続けていきます。今マレーシアで増え続けている中間層と富裕層をターゲットにしていきたいですね。
−お話を聞くと大変そうですね、、、、
私は本当にマレーシアが大好き過ぎるので(笑)、まずそれがモチベーションになっています。また、外国人である私たち自身、そして私たちのビジネスがこうしてローカルに受け入れられてきたことに非常に感謝しています。マレーシアの為に何かをしたい、恩返しをしたい、という想いがベースになっているので頑張れちゃうのかなと思います。
−最後に20代に向けてメッセージをください。
今やりたいことがない、からといって焦る必要はないと思います。私が大事だと思うのは、どこで生きていくか、どこに自分の身を置くのか。その為に今のうちに色々な人と会って、色々な所に行って、自分の可能性を広げてください。私はマレーシアに起業するために来たわけではありません、でもマレーシアが好きで、ここに住み続けたい、ここに住む人たちの為に何かをしたい、と思った。そうしたら自然とニーズが見えてきて、ビジネスを始めていました。まずは目的がなくたっていい。自分がここにいたら幸せで、輝ける、そんな居場所を見つけてください。
取材担当コメント
木村さんは常にマレーシアの事を考えてビジネスをしているなと感じました。「顧客目線に立て」とはよく言われますが、自然とマレーシアの人達の事を考えて彼らが必要なものを提供しようとする姿勢からは学ぶものが多くありました。
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