【タイ】パスポート不所持の外国人を一斉摘発 オーバーステイ取り締まり厳格化
観光立国タイは多くの国にビザ無しでの入国を認め門戸を開いている他、近隣国での観光ビザの取得も容易でした。
一方、不法労働者・オーバーステイをする外国人が後を立たないことから、この度オーバーステイへの取締まりを強化する運びとなりました。
オーバーステイ罰則が厳格化
今年2016年3月20日から90日以上のオーバーステイについては1年間入国禁止、逮捕・起訴が伴う悪質なケースで1年以内のオーバーステイの場合は5年間入国禁止となるなど、不法滞在の罰則が厳格されます。(詳細はサムットプラカーン入国管理局HP参照)
以前はビザ失効後に不法滞在した場合、1日あたり500バーツ、最大2万バーツ(約6万3000円)の罰金を支払えば、再入国についての制限はありませんでした。今回の罰則厳格化は一般的な観光客を目的とするものではなく、適切な書類手続きを踏まず不当に滞在している外国人犯罪者を摘発するものだとしています。2015年8月に起きたバンコク・エラワン廟での爆破テロの影響もあり、外国人入出国管理に神経を尖らせていることが伺えます。
観光地でも警察が抜き打ちチェック
こういった新しい入出国のルール適用の前に、チェンマイ・パタヤではパスポートを所持していない外国人が一斉に摘発されています。
2016年2月18日、場所は観光客も多く集まるチェンマイ古城内にあるバー・ナイトクラブで、100名もの警察官(一部はライフルを武装)および観光警察が近隣を包囲。無作為にドラッグ等の尿検査を行ったほか、パスポート不所持だった外国人をチェンマイ署に連行したとのことです。捜査の結果、武器・薬物等は出てきておらず、オーバーステイ者がいたという証拠もなかったとのこと。(Chiang Mai City Life)
また、同月19日未明、パタヤでは歓楽街であるウォーキングストリートに同じく100名以上の警察官が動員され、パスポート不所持だった外国人少なくとも30名が連行。犯罪歴のチェックが行われ、パスポートの提示の後に解放されたと報じられています。
基本的にパスポート原本を持ち歩こう
通常はタイの免許証を持っていれば警察や軍の検問も問題なしとされていました。しかし、この度の厳格化によってパスポート原本がないことで思わぬトラブルに巻き込まれる可能性が出てきました。
タイの政情・ビザ情報に詳しいRicahrd Barrow氏はパスポートの”本人写真のページ”及び”ビザのページ”のコピーは最低限携帯すべきで、パスポートや労働許可証をスキャンしたデータをスマートフォンに入れておくなどの対策を推奨しています。また、どこかで一泊するような場合(例えば週末バンコクからパタヤに遊びにいくようなケース)はパスポート原本を携帯したほうがよいとコメントしています。
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あくまで制度の厳格化は不当なオーバーステイや犯罪者を摘発するためのものですが、それらとは関係のない在タイ邦人や観光客も予期せぬパスポートチェックに会うことがあります。毎度パスポートを持ち歩くのも気が重いですが、取り締まりが落ち着くまではトラブルを避けるため原本を携帯したほうがよさそうです。
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