中国大連をひとり旅してみた!船に乗ってレトロモダンな街を探索!

大連というと日本には馴染み深い街というイメージがあります。大連は日露戦争後1905年に日本の直接統治(租借地)が始まり、日本軍によって大連と名付けられたのです。

日本統治時代に敷設された路面電車は、今でも交通機関の要になっていて移動手段として、重宝されています。大連の見所は中山広場を中心に北方に旧ロシア人街、南方に旧日本人街があります。

旧日本人街は、レトロモダンな建築物が多くいかにも日本人の肌感覚にマッチしていて、懐旧の念に駆られます。煙台からは、海を挟んで大連を望むわけですが、今回は船に乗って行こうと思いたった次第です。

煙台から船に乗って大連へ

2017年5月13日土曜日午前7時に、日本語堪能な中国人タクシー運転手リン氏が迎えに来てくれました。

生憎の雨模様で、スーツケースを運ぶのに手間取りましたが、途中で雨が止んだのでラッキーでした。

約20分で船着場に到着しましたが、出航が9時なので、時間潰しに困りました。中国で船に乗るのは初めてで、不安でしたが、リンさんが乗船切符を代わりに購入してくれたので、助かりました。

中国は乗船するのにも荷物チェックをされます。テロ対策が徹底しているのでしょうか。乗船切符は、二等切符で、210元で約4,200円でした。航空券より多少安い程度です。

出航30分前に荷物検査が開始されました。かなりの大型船で部屋はドーミトリーのような6人部屋でした。

部屋にトイレとシャワーが完備しているのにはビックリしました。中国人ばかりの部屋で中国語が飛び交っていて雑踏の中にいるような雰囲気でした。波穏やかで全く揺れを感じない程の大型船だったと思います。

旧満鉄を懐旧させるヤマトホテル

大連湾新港に到着したのは、約6時間後でした。この港からは、バスでかなりの時間乗車していたような気がします。

大連駅でバスを降りて、タクシーを拾い、ダリアンホテルへ向かいました。いわゆる大連賓館で、中山広場に面したホテルです。

もともとは、満州鉄道が直営していたヤマトホテルをそのまま使っているのです。1914年に完成した、このホテルは、ルネサンス式で装飾が華麗で重厚感があるので圧倒されました。

大連から国内便にて煙台へ

2017年5月14日日曜日午前6時にホテルをチェックアウトして、近くの地下鉄2号線を利用して、大連空港に向かいました。

中国の国内便なので、搭乗手続きがスムーズにできました。天津航空で狭いながらもゆったりした機内で文句無しでした。

大連を9時10分発で、煙台空港には10時に到着しました。船に比べて、なんと楽なんだろうと思った次第です。

最後に

行きは船、帰りは飛行機を利用したのですが、なかなか快適な大連ひとり旅でした。大連は、広場の街と言っても過言ではありません。中山広場は、その代表格です。

大連賓館に、1909年に夏目漱石が宿泊したということで、漱石文学がまた身近に思えるようになりました。

大連賓館からすぐ近くの場所ですが、2015年5月に地下鉄2号線が開通して、この広場の下に中山広場駅ができたので、一層便利になりました。

とにかく快適で気儘なひとり旅を満喫できました。また改めて日本の来し方を再確認できたのも良い経験になりました。


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