アジアマガジンでは「アジアで働く」を発信するため、実際に海外就職をしている経験者の方々にインタビューをすることにしました。3人目は23歳でフィリピンで就職され、海外での経験を活かして日本で活躍する男性のリアルケーススタディです。
▼プロフィール概要
イニシャル:S.O
生まれ :1986年
住んでいた国:フィリピン
雇用形態: 日系企業/現地採用
では、海外就職インタビューです!
ー海外で働くキッカケや経緯を教えて下さい。
私は2010年に大学を卒業後、就職はせずにフィリピンのセブ島で半年間の語学留学をしていました。その後、マニラにて就職活動を行い、23歳で日系のIT企業に入社することになりました。
新卒で日本国内の企業には入社せず、同世代に遅れをとった私ですが、海外の厳しい環境に置くことで将来のキャリアアップにもなるだろうという狙いもありました。なにより、若いうちにしかできないことなので、海外で働くならいましかないと思いました!
ーなぜその国を選んだのですか?
フィリピンを選んだきっかけはその物価の安さ。日本の都市部の家賃より安い値段でタワーマンションに住めるので、気分はお金持ちになったかのようです!大きなマンションにはプールが完備されているので、年中暑いフィリピンでは大助かりです。
また、フィリピン国民の殆どの人が英語を喋れるという点も、コミュニケーションが容易にできるからストレスを溜めなくて済むので助かりました。
ーどうやってアジアでの仕事を見つけたのですか?
日系の人材紹介会社を通して求人を見つけました。日本人の方が対応してくださり、初めての就職、海外で挑戦することについて親身になってアドバイスをしていただけました。おかげさまで、就職活動はスムーズに終えることができました。
ー海外に行く前に英語はどの程度できましたか?
TOEICで言うと600点くらいの英語力でした。ある程度は会話ができるだろうと思っていましたが、実際に現地に行ってみると全く聞き取れなくてショックを受けました。その後、1週間くらいでようやく耳が慣れてきて、会話ができるようになりました。
ー現地採用ってどうなの?
給料は、日本の大卒者の初任給平均くらいはいただいていたので、現地採用としては多い方でした。ただし、日本では当たり前の年金などの福利厚生が無いので、加入したければ自分で加入しなければなりません。フィリピンにも福利厚生はありましたが、 微々たるものだったので日本人の感覚では無いようなものでした。その点は、将来のことを考えると不安がありました。
一方で駐在員の方は、日本採用なので日本での給料と福利厚生の他に、海外手当も付くので現地採用とは格差を感じてしまいます。やはり日本採用は安定感が違います。
ー今後はどんなキャリアやプランを考えていますか?
今は日本に帰国して貿易会社に勤めています。職種は海外営業で、フィリピンで培った英語力やコミュニケーション力を活かし、海外のお客様を相手に仕事をしています。現在のお客様は主に台湾や香港のような中華圏が多いですが、将来的にはフィリピンにも進出していければなと考えています。
ー最後に海外就職希望者にメッセージをお願い致します。
20代の方でしたら思い切って海の向こうで働いてみるのも1つの選択肢です。毎日が異文化で充実した生活が送れます。年をとってから海外への挑戦は難しいので、若いからこそできることでもあります。もちろん海外就職はデメリットもありますので、その点を納得してからチャレンジしてみてください!
アジアマガジンからのコメント
新卒で日本国内で就職せずに海外で就職する方からお話を聞くことができました。海外での経験を活かして、日本国内に戻ってきてからも海外と関わる仕事をされているので、素晴らしいなと思いました。海外でスキルや経験を身につけ、日本帰国後にキャリアアップを狙う方法もありですね。ぜひ参考にしてみてください。
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