東南アジアの中でも経済成長が著しく進み、世界で一番物価が高い国と言われているシンガポール。
旅行をきっかけにシンガポールに興味を持ち、働いてみたいと感じている方もいるのではないでしょうか?
ただ、海外で働く以上気になるのは就労ビザの問題ですよね。
そして、
シンガポールの就労ビザは年々取得が難しくなっています。
今回はシンガポールの就労ビザの現状と取得に必要な手続きについてご紹介します!
>>目次
就労ビザの種類を解説!シンガポールで働くために取得するべきパスは?
シンガポールで働くには就労ビザの取得が必要です。
シンガポールの就労ビザは2種類ありそれぞれ取得条件が違います。
ではその2種類について解説していきます!
エンプロイメントパス(EP)
就労ビザのうち、マネジメントレベルの方や高いポジションにつく方が取得するのがエンプロイメントパス(EP)です。
こちらは条件がかなり厳しく
・月額固定給与が$3,600以上
・大卒以上の学歴
・マネジメントまたは専門性の高いポジションでの内定が出ていること
の3つ全てに該当する人でないと取得できません。
シンガポール現地で起業を目指している方もこちらの就労ビザを取得する必要があります。
Sパス
取得条件の難易度が高いEPに比べて取得しやすいよう設定されているのがSパスです。
こちらのビザは
・月額固定給与が$2,200以上
・大学もしくは短大、専門学校卒業
の両方に該当する方が対象です。
ビザ取得のためには何が必要?大使館での申請方法や許可される条件について解説
必ず必要な物
シンガポールの就労ビザを取得するには当たり前ですがパスポートが必要です。
Sパスの場合は有効期限が最低7ヶ月必要なのでパスポートの期限は把握しておくべきです。
できればあったほうがいいもの
近年、シンガポールの就労ビザの審査が厳しくなっています。
本来必要なものはパスポートだけですがスムーズに審査に通るために英文の卒業証明書があった方がいいです。
また、就労ビザはオンラインでも申請ができますがその場合は卒業証明書は必須です。
シンガポールの就労ビザは取得が厳しい傾向に | 現地日系企業も就労許可を得るのに苦戦している
シンガポールでは年々就労ビザの取得が厳しくなってきていると言われています。
実際、EP取得の条件も2017年から厳しくなりました。
なぜ厳しくなっているのでしょうか?
2013年から自国の雇用を優先するように
シンガポールは2013年まで特に規制もなく、外国人労働者を受け入れ続けていました。
しかし、2013年以降自国の労働者の雇用を守るために就労ビザの条件を厳しくするようになりました。
シンガポールは国の面積のわりに多くの人々が住むようになったため自国の雇用を守るようになったと言われています。
就労ビザが許可されやすい基準は?
EPには許可されやすい基準があると言われています。
大卒の中でも、偏差値の高い大学出身の人の方が許可されやすく年齢が若いほど最低給料の3,600ドルでも許可が降りやすい傾向があるようです。
反対に、年齢があまり若くない人は4,000ドルほどの給料でないと許可されないこともあると言われています。
なお、自分の経歴でEPが降りるかどうかはMOMが所轄する以下のサイトにて、確認することが可能です。
http://sat.mom.gov.sg/satservlet
間違ってもビザ取得前に勤務しないように!
シンガポールの就労ビザは取得が厳しい上に審査に時間がかかります。
ただ、就労ビザを取得前に働くのは絶対にNGです。
就労ビザを取得前に働いていることがばれてしまうと、就労違反となり日本へ強制送還されてしまいます。
就職先の企業と相談し就労ビザの取得・更新は必ず行うようにしましょう。
シンガポールに就職するならビザの情報や申請条件をあらかじめ調べることが大切
シンガポール就職を目指すのであれば避けることはできないビザの申請。
申請内容や方法も難しいので企業側に頼ってしまいがちですが自分でも就労ビザの情報は調べていくことが大切です。
また、就労ビザの条件も頻繁に更新されるので常に最新の条件を確認するようにしましょう!
シンガポール就職についてさらに興味がわいた方はこちらの記事を参考にしてみてください!
就労ビザには種類があることがわかりました。
ではビザ取得するにはどのような手続きが必要になるでしょうか?