こんにちは!元英会話スクールカウンセラーのカワジュンです。
英会話スクールを選ぶ際に、どうしても費用は気になりますよね。カウンセラーを退職した今でも、知人から次のような質問をよく受けます。
「英会話教室に通うにはどれくらいの費用が必要なの?」
「英会話スクール費用の相場ってどれくらい?」
英会話スクールによっては、ホームページを見ても料金の詳細が記載されてないケースも多いんですよね。
そこで今回は、元従業員という客観的な立場から、英会話教室の費用相場、大手スクールの料金比較、費用についての注意点について解説したいと思います。
英会話スクールを検討している方には非常に参考になるかと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
>>目次
月間費用の相場はグループレッスンが約1万円、マンツーマンは約3万円!
英会話スクールの費用は運営会社、レッスンタイプ(グループレッスンやマンツーマンなど)などによって異なります。ですが、費用を構成する費目はだいたい同じで、大きく分けると次の4つになります。
費用の内訳
- 入学金
- レッスン料金
- 教材費
- 管理費
なお、入学金のように最初だけ支払うものもあれば、教材費のように後でまた必要になる費用もあります。
ざっくり言うと、グループレッスンで約1万円/月、マンツーマンレッスンだと約3万円/月が相場です。
それでは、それぞれの費目ごとの相場を順番に解説していきますね。
①入学金の相場
入学金は、プランによってかからないNOVAのようなケースもありますが、基本的には2〜3万円前後です。学生の場合は半額というスクールもあります。
なお、キャンペーン等によって入学金が無料になる場合もあります。ただし、これはタイミングもありますし、条件が限られている場合が多いので、タイミングなどが合えばラッキー、という感覚ですね。
入会金は最初だけ払えばいいものですが、まれにイングリッシュビレッジのように、2年目以降は「年会費」が発生するケースがあります。
②レッスン料金の相場
レッスン料金に関しては、コースやレッスンタイプ、購入回数(チケット制)によって大きく異なります。具体的にはのちほど比較表を使って紹介しますが、相場としては以下の費用感になります。
1レッスンあたりの料金(レッスン単価)
- グループレッスン・・・・・2,000〜3,000円前後
- 少人数レッスン・・・・・・4,000円前後
- マンツーマンレッスン・・・5,000〜8,000円前後
例えば、週1回=月4回のペースで通うとします。
その場合、ざっくりとした計算ですが、グループレッスンでは10,000円/月、少人数レッスンでは16,000円/月、マンツーマンレッスンでは20,000〜30,000円/月くらいのイメージになります。
ただし、多くの英会話スクールは週2回のペースを推奨しているので、その場合はだいたい倍額のイメージになります。(個人的にもできれば週2回ペースでの受講をおすすめします)
③教材費の相場
教材費とは、基本的には授業の中で使用するテキストですが、そのほか自宅学習用の教材を用意しているスクールもあります。テキスト料金もコースやレベルによって異なりますが、相場としては1種類(レベル)あたり10,000〜20,000円が相場となっています。
この教材費については、レベルが上がるごとに購入の必要がありますので、先々の支出も視野に入れて予算を考えましょう。
なお、入会時の初期費用に、複数レベル分のテキストをまとめて購入することができるスクールもあります。
④管理費の相場
管理費とは、スクールが受講生の進捗を管理したり、逆に、受講生がスクールの管理システムを利用したりする「システム利用料」というような費用です。管理費は基本的に、在籍している間は毎月発生します。金額はまちまちですが、1,000〜2,000円/月前後が相場です。
なお、英会話スクールによってあり/なしのケースがあります。
管理費があるケースとないケースはスクール側の都合です。レッスン料金を安く見せるか、料金体系をシンプルに見せるかの違いですね。管理費がないスクールはその分がレッスン料金に含まれていると考えてください。
レッスン料金が比較的高く設定されているGABAやベルリッツなどは管理費が発生しません。
レッスン料金を1年間分に換算してみると…
以上の費目を合計すると、総費用の目安としては以下の通りとなります。
例)1年間、週1回(月4回)で通う場合の総額
- グループレッスン・・・・・15万円前後
- 少人数レッスン・・・・・・25万円前後
- マンツーマンレッスン・・・40万円前後
これはあくまで目安です。先述の通り、コースや購入回数によって上下しますし、週2回ペースで受講する場合は倍額くらいになります。
なお、管理費など、入会後も継続的に発生する費用(ランニングコスト)は加算していません。レッスン料金だけにとらわれず、管理費などのランニングコスト、レベルアップ時に発生する教材費など、全体的な費用で捉えることを忘れないようにしましょう。
大手英会話スクールのレッスン料金を比較してみた
英会話スクールの費用相場について解説してきましたが、レッスンタイプだけでなく、会社によっても料金が異なります。そこで、レッスンタイプごとに大手スクールのレッスン料金を比較し、まとめてみました。
※なお、購入回数によっても金額が上下するので、レッスン料金はあくまで目安です。
①グループレッスンの相場
英会話スクール | 受講者数 | 時間 | レッスン単価 |
AEON | 8名前後 | 50分 | 2,500円 |
ECC外語学院 | 5〜6名 | 100分 | 4,000円 |
人数が多めのグループレッスンは、1コマ2,000〜3,000円というのが目安になります。
費用を抑えられるのが魅力ですが、人数が多いと講師の目が受講生全員まで行き届きませんし、各受講生が発話する時間が少なめになるのがデメリットです。
②少人数レッスンの相場
英会話スクール | 受講者数 | 時間 | レッスン単価 |
シェーン | 2〜4名 | 50分 | 4,000円 |
ベルリッツ | 2〜3名 | 40分 | 4,000円 |
グループレッスンとマンツーマンレッスンの中間に位置するのが少人数レッスンです。レッスン料金も中間くらいで、1コマ4,000円前後が相場です。
③マンツーマンレッスンの相場
英会話スクール | 時間 | レッスン単価 |
GABA | 40分 | 5,000〜8,000円 |
ベルリッツ | 40分 | 6,000〜9,000円 |
イングリッシュビレッジ | 40分 | 2,100円 |
グループレッスンに比べ、学習効果が格段に高いのがマンツーマンレッスンです。ただし、レッスン料金は高額になり、目安としては1コマ6,000〜8,000円が相場となります(一部例外あり)。1コマの時間も40分の英会話教室が多いです。
学習効果を考えると、個人的にはマンツーマンをおすすめします。1コマが40分だと短いように見えますが、マンツーマンだとずっと集中する必要があり、40分でも結構疲れるので、ちょうどいいと思います(笑)
料金が安すぎる格安レッスンの英会話教室は注意!
元カウンセラーの経験から、最後に一つアドバイス。
他と比較して、あまりにも格安の英会話スクールには気をつけてください。
例えば、「マンツーマンなのにすごく安いからお得!」と短絡的に考えるのは危険です。安かろう悪かろう、という可能性があります。安いのには安いなりの理由があります。
というのも、英会話スクールは、受講生のレッスン料金や入会金、その他教材費などによって運営されています。それが、講師の人件費、日本人スタッフ(カウンセラー)の人件費、本部(管理)スタッフの人件費、校舎の賃料、広告費、教材開発費、設備費などにあてられます。
つまり、レッスン料金が相場に対して明らかに安い場合、これらのうち“なにかの費用が削られている”という視点を持たなくてはいません。
“なにかの費用が削られている”場合、以下のような影響が考えられます。
削減費目 | 影響 |
講師人件費 | 講師の質が低い、講師の入れ替わりが多い |
カウンセラー人件費 | 人数が少ない、サポートが少ない、 |
本部スタッフ人件費 | 予約やカリキュラムなどのシステムが充実していない |
賃料、設備費 | 校舎が古い、汚い、設備がよくない |
広告費 | 知名度が低い |
教材開発費 | テキストがよくない |
広告費を削っている場合であれば、受講生には直接関係ないのでいいのですが、他の費目を削られてしまうと、上達や顧客満足という面で悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、僕の勤務していたスクールには月収30万円くらいの講師がいました。そのくらいの給与額であれば真面目にレッスンに取り組んでくれますし、レッスンの質も高めてくれます。
でも、別の英会話教室で勤務しているその講師の友人は月収20万円ちょっとで、転職を悩んでいたという話を聞きました(その後、うちのスクールに入社しました笑)。
そのような状況では講師の不満が大きく、レッスンに対する質も下がりかねません。
また、以前に競合調査として、格安英会話スクールの体験レッスンを受けたのですが、まるで「ウサギ小屋」というようなボロくて狭苦しい教室で、講師の教え方も丁寧さに欠けていました。(あまり訂正をしてくれませんでした)
あくまで一例ですが、このような状況ではどこまで上達できるか不安もありますよね。
いくら安くても、上達ができなかったら英会話スクールに通う意味がありません。
だから、安い場合は「なぜ安いのか?」という理由を見極めるようにしましょう。
そのためにも、費用だけで判断せず、体験レッスンを活用して正しく選ぶことが必要です。
一応断っておきますが、「安いところは良くない」と言っているのではありませんよ。「講師さえよければ環境が悪いのは我慢できる」という方もいらっしゃるでしょう。
安さの理由を理解し、それに納得した上で判断をしましょう、ということです。
まとめ|総合的に比較して英会話スクールを選ぼう!費用面だけで選ばないように!
今回は、英会話スクールにかかる費用の相場やレッスン料金比較、そして、元カウンセラーの裏話を絡めた注意点をお話しました。
確かに費用が安いのに越したことはないですが、きちんと上達できるかが一番重要なはずです。
それを忘れて費用面だけで選ぶのではなく、どのスクール/どのレッスンタイプが自分にとって英会話を上達させられる環境かどうか、という総合的な観点で選ぶようにしましょう。
最後に、本気でオススメできる転職エージェントをおさらいしましょう!
登録は無料ですので、転職を考え始めたらまずは登録してみましょう。
早期に求人情報を得たり、コンサルタントに相談したりすることで、より効率的に転職を進めることができますよ!