こんにちは!元英会話スクールカウンセラーのカワジュンです。
英会話スクールを通おうとする際、数が多すぎて『どう選んでいいかわからない』という方が多いのではないでしょうか。
僕は以前、某英会話スクールで勤務していた経験があり、大手スクールの競合調査もしました。自分でも通っていたことがあります。今回は、そんな僕の経験や実体験に基づいて、英会話スクールの選び方や比較するポイントを解説します。
決めてしまってから「失敗した!」とならないように、ぜひ参考にしてみてください。
>>目次
英会話スクールを決めるまでの流れ|3ステップ
最初に、英会話スクールを選ぶにあたっての全体の流れと注意点を説明しますね。
英会話スクールの決め方
英会話スクールを決めるまでの流れは以下の3つのステップです。
3ステップ
- 情報検索した上で、自分に合いそうなスクールをピックアップする
- 体験レッスンで学習効果などを確認する
- 決定
いきなり1社に絞るのではなく、比較検討することが必要です。
まずはネットなどで情報収集をし、自分に合いそうな英会話スクールを数社ピックアップします。多すぎてもよくないので、2〜3社くらいに絞り込むのがいいでしょう。
次に、ピックアップした英会話スクールの無料体験レッスンを順に受けていきます。
そして、体験レッスンの内容や、そこで受けた説明などから最終的に1社に絞って決定する、という流れになります。
各ステップでのチェック項目については、次章で具体的に解説します。
英会話スクールを決める上での注意点
選ぶにあたっては以下の2点に注意してください。
注意点1:自分のニーズを把握して絞り込むこと
英会話スクールに通ったことがない方ほど、できるだけ多くの英会話スクールの体験レッスンを受けたくなってしまいがちですが、これはおすすめしません。
1社の無料体験レッスンにつき、説明を含めると約1時間半〜2時間程度かかります。体力的にも集中力的にも、受けたあとは思った以上に疲れます。これを5社以上受けていると、通い始めるまでに時間がかかりますし、選ぶのに疲れて嫌になってしまいますよ。僕自身の経験でも3社くらいまでが限界かなと思います。
やみくもに探すのではなく、まず自分のニーズを整理し、事前に絞り込むことが必要です。
注意点2:無料体験レッスンがある英会話スクールを選ぶ
無料体験レッスンを実施していない英会話スクールがたまにあります。そういうスクールを選ぶのはとても危険です。
後述するチェック項目を確認しないまま選ぶことになってしまい、通い始めてから「こんなはずじゃなかった」と失敗する可能性が非常に高いです。
必ず、無料体験レッスンがあるスクールを選ぶようにしましょう。
英会話スクールの選び方:ネットで情報検索する時に確認しておきたい点
それではまず、2〜3社まで絞り込む情報検索のステップでのチェック項目です。
ここでは以下の5つに注目します。
情報検索のチェック項目
- コース
- レッスンタイプ
- 立地
- 費用
- 評判
では順に解説していきますね。
①コース
コースとは、「日常会話コース」や「ビジネスコース」、「TOEICコース」といったようなものです。このコースによってカリキュラムやテキストが異なります。
例えば、自分がビジネス英語を身につけたいのに、日常会話の内容ばかり習うのでは意味がないですよね。
自分が身につけたいシチュエーションに合わせたコースが用意されているかを確認しましょう。
②レッスンタイプ
レッスンタイプとは、「グループレッスン」「マンツーマンレッスン」「セミプライベートレッスン」といった、受講生の人数タイプです。英会話スクールの中には、AEONやECC外語学院のように複数のレッスンタイプを用意しているところや、Gabaのようにマンツーマンに特化したスクールがあります。
レッスンタイプについては費用と相談をして決めるのがいいですが、上達重視ならマンツーマンがおすすめです。逆に、「上達もしたいけど、勉強仲間がほしい」というような場合にはグループレッスンの方がいいかもしれません。
③立地
英会話スクールの立地は意外と重要です。これは通い始めてから改めて気づく点ですが、教室が少し面倒な場所にあると、モチベーションが下がってきてしまったときに「行くのが面倒」という状況が生まれやすくなります。
もちろん、地方在住の方などは選択肢が少ないかもしれませんが、「通うことができる場所にある」教室ではなく、できるだけ「通いやすい場所にある」教室を選ぶようにしましょう。
④費用
英会話スクールの費用はけっして安くないのでとても重要です。ただ、英会話は継続することが大切。一朝一夕には身につきません。そのため、いくらいいスクールでも、通い続けることができなくなってしまったらもったいないです。
必ずしも「費用が高いからいいスクール」とは限りませんので、自分の予算に合った英会話スクールやレッスンプランを選びましょう。
なお、ネットからの情報収集の段階では正確な費用までわからないと思いますので、ここではだいたいの予算感を比較して絞り込むだけでOKです。
⑤評判
事前に英会話スクールの評判を調べておくことも一つ。
もちろん、それぞれ主観も含まれますし、全てが真実かどうかはわからないので、鵜呑みにするのはいけません。とはいえ、ある程度は参考にするとあやしい英会話スクールを選んでしまうということがなくなると思います。
英会話スクールの選び方:無料体験レッスンでのチェック項目
前章のチェック項目で2〜3社に絞り込んだら、早速無料体験レッスンを申し込みましょう。
なお、無料体験レッスンでは実際にテキストを使いながら実際のレッスンに近い形でやってもらうこと。英会話スクールの中には、「無料体験レッスン」とうたいながら、単にレベルチェックを行うだけのケースがあります。これではレッスンの体験になりません。
もしそれができなければ、その英会話スクールは選択肢から外したほうがいいでしょう。
無料体験レッスンでのチェック項目は以下の8つです。
無料体験レッスンの確認点
- 講師の質
- 学習メソッド
- カリキュラム・テキスト
- カウンセラーのサポート体制
- システム(予約方法、自宅学習教材など)
- 雰囲気
- 学習効果
- 費用の最終確認
それでは順に説明していきますね。
①講師の質
なんといっても最重要ポイントは講師の質です。
- 人柄はどうか
- プロらしい対応かどうか
- カジュアルすぎないか
- 話しやすい環境をつくってくれるか
- 教え方が丁寧でわかりやすいか
こんなところは見ておきたいですね。
なお、無料体験レッスンの講師のレッスンが、実際のレッスンで受けられるかどうかはわかりません。受けられる場合もあれば、そうでないケースもあります。英会話スクール側としては「体験レッスンがいいと感じてもらい、入学してほしい」という意図があり、どこも一緒です。だから、スクール側としては、そのタイミングで在籍している一番いい講師や、無料体験レッスンの担当の講師を用意します。言い換えると、「一番いい講師」を出してくるわけです。
「じゃあ判断しようがないじゃん!」ということではなく、この講師のレベルがその英会話教室のトップレベルだろう、という判断ができます。つまり、その講師に不満がある場合、他の講師ではさらに不満を感じることが考えられます。
無料体験レッスンを受ける上で、この認識は持っておきましょう。
②学習メソッド
学習メソッドとは、英語学習を進めていく方法や考え方です。「どのように英語を身につけていくか」という方法ですね。
このメソッドは英会話スクールによって異なります。例えば、日本の学校教育に近く文法などを体系的に身につけていくメソッドのAEONやECC外語学院などのスクールもあれば、実践的なシチュエーションでの英語を身につけながら、その中で文法にも触れていくベルリッツやGabaのようなスクールもあります。
どちらがいいということではなく、自分がどのメソッドだとわかりやすいか、ということが大事です。
③カリキュラム・テキスト
情報検索のステップでイメージをしていたコースで、実際にどのようなカリキュラムで学んでいき、どんなテキストを使うか、ということを見極めましょう。
特にテキストは重要。自分がわかりやすく、レッスンでもうまく活用されているかどうかを確認して下さい。また、予習や復習がしやすそうかどうかも見ておきたいですね。
④カウンセラーのサポート体制
英会話スクールに通うメリットの一つがカウンセラーによるサポート。定期的なカウンセリングや学習アドバイス、モチベーションが下がったときの相談など、孤独な英語学習を二人三脚で支えてくれる心強い存在です。
もちろん、多くの場合は体験レッスン時に担当したスタッフが担当のカウンセラーになります。なので、そのカウンセラーさんの人柄も大事ですし、きちんと定期的にサポートしてもらえるか、相談しやすい雰囲気か、どんなサポートをしてくれるかなどを確認しておきましょう。
⑤システム(予約方法、自宅学習教材など)
システムは英会話スクールによって大きく異なるので、しっかり確認しておきましょう。
例えば、曜日や時間が固定となるベルリッツやAEONなどもあれば、自由予約制(自分で好きな日時でネット予約する)のGabaやNOVAのようなスクールもあります。
これは通いやすさへの影響が大きいので、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
また、自宅学習用の教材を用意している英会話スクールも多いです。音声教材や、テキストの補助教材など、わざわざ他の市販教材を買わなくても済むようなものがあるといいですね。
⑥雰囲気
英会話スクールの雰囲気も意外と大切です。清潔かどうかはスタッフ含め運営側の意識の確認ができます。
また、カウンセラーや講師の雰囲気も見ておくといいです。
人間関係の雰囲気があまり良くなさそうだと、カウンセラーと講師との連携が悪い可能性があります。その場合、なにかレッスンでリクエストしたり相談したりしても、うまく反映されなかったりします。
⑦学習効果
テキストを使った体験レッスンをしてもらうことが絶対条件だとお伝えしました。それは、レッスンでの学習効果を確認するためです。無料体験レッスンが終わって、ちゃんと学ぶべき内容が身についたかを振り返ってみましょう。
楽しかったけど、レッスンを受ける前とそんなに変わらないな、ということでは意味がありません。「少なくとも、こんな場面でこう言えるようになった!」という実感があるかを確認しましょう。
⑧費用の最終確認
無料体験レッスンのあとに、カウンセラーさんが見積を出してくれます。ここで費用の最終確認をします。
自分の選ぶレッスンタイプやコース、通うペースによって費用は変わります。また、テキスト費用などもあるので、事前にネットで情報収集した概算金額よりも高くなるケースがありますので、改めて自分の予算に見合った金額か確認しましょう。
以上、少し項目が多くなりましたが、できるだけこれらの項目を確認し、2〜3社の体験レッスンを全て終えてから比較検討し、最終的に1社に決めましょう。
決めたら、あとは申し込むだけ。モチベーションの高いうちにできるだけ早くスタートを切ることが大切ですよ!
英会話教室をこんなふうに選んでない?失敗する間違った選び方
英会話スクールを選ぶ上で、よくある間違った選び方についても触れておきます。
NG①:1社しか体験レッスンを受けずに選ぶ
先にも触れましたが、1社だけ体験レッスンを受けて選んでしまうのは少しリスクが高いです。
元カウンセラーの立場で言うと、他社と比較されるのはスクール側にとっては嫌なもの。だから、カウンセラーはその場で決めてもらおうとうまくセールストークをしてきます。
ですが、その場の雰囲気に流されて決めてしまうのではなく、やはり2〜3社を比較することで、「失敗した!」というリスクを減らすことができます。
面倒くさがらずにせめて2社は比較したいですね。
NG②:ネームバリューで選ぶ
大手英会話スクールは安心感があります。ただし、全てのニーズに合っているかと言うと、そうとも限りません。それは立地だったり、費用だったり、ほしいサポートだったり、人それぞれニーズは異なります。
ネームバリューだけで選ぶのではなく、本当に自分に合った英会話スクールを選ぶようにしましょう。
NG③:雰囲気だけで選ぶ
「校舎がキレイだから」
「カウンセラーさんがすごく感じのいい人だったから」
このように、雰囲気だけで選ぶのはやめましょう。確かにこれらも大事ですが、英会話を学習するためにはそれ以上に、講師の質、「レッスンで本当に身につくか」などの方が大事です。
雰囲気に流されないように気をつけて下さい。
NG④:費用だけで選ぶ
英会話スクールにかかる費用は高額なので、どうしても費用が安いところを選びたくなってしまいます。それに、「高いからいいとは限らない」という話もしました。
でも、いちばん大事なのは「英会話が身につくかどうか」「上達するかどうか」です。
費用と正比例するわけではないですが、いくら安くでも身につかないのであれば、それは無駄になってしまいます。費用だけにとらわれすぎないようにしましょう。
★英会話スクールに通う上での注意点
英会話スクールをしっかり選ぶことは大事です。
でも、英会話スクールを選ぶことがゴールじゃないですよね。初心者の中には、英会話スクールを選んで通い始めたら満足してしまう方もいらっしゃいます。
だから、レッスンを英会話の勉強の全てにしてはだめですよ。英会話の勉強の一部にレッスンを組み込むという考え方を持って下さい。
元カウンセラーという立場からのアドバイスとして、以下3点のポイントを忘れないようにしましょう。
- 予習復習をしよう
- レッスンはあくまでアウトプットの場として考えよう
- 目標を設定しよう
これらが抜けてしまうと、せっかく英会話スクールに通っても効果が薄れてしまいます。
まとめ|英会話スクールの選び方の決め手は体験レッスン!
英会話スクールに通うにあたって、その選び方は非常に大切です。その後の英語学習の成功や失敗に大きく影響します。
そのため、無料体験レッスンをうまく活用し、いいスクールかどうかをきちんと見極めましょう。
今回ご紹介した選び方の流れやチェック項目を参考にして、自分にぴったりの英会話スクールを見つけてくださいね。
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