【参加レポ】”Rising Asia” 東南アジアのスタートアップイベントの講演レポート!

アジアマガジンの今です。東南アジアのスタートアップ企業に特化したイベントに参加してきました。講演内容は伝えきれない程ありました!今回の記事では当日の参加レポートとして、少しでも内容を共有できればと思います。

”Rising Asia” 東南アジアのスタートアップ概要

実施日時:2016年9月17日 18時~21時
会場:株式会社Speee Lounge 4階
(東京都港区六本木4-1-4 黒崎ビル4階)
内容:ゲストスピーカーによるスピーチ、パネルディスカッション、懇親会

では、参加レポート開始ですー! 

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Speeeさんの会社内にあるSpeee Loungeにて18時イベントスタート!オサレなイベント会場です!

早速、イベント主催者であるOne Terrace代表の石中様の挨拶からスタート!東南アジアビジネスは非常に盛り上がっていることを、伝えたいという想いで始めたイベントとのことです。

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第一部のゲストスピーチがスタート!

Le Huynh Kim Ngan氏 ベトナム

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Founder Twenty.vn

ベトナムだけではなく香港、中国などアジア各国でスタートアップイベントをGoogleやFacebookから依頼を受けて行ったり、スタートアップ企業にて対してのアドバイスやエンジェル投資家としても活躍されています。Tech in Asiaでベトナムで会うべき方10名に選出されています。

ベトナムのマーケットは非常に伸びています。就職や結婚などライフイベントの多い若年層の人口が豊富なため、教育・ヘルスケア・交通・流通などの市場の伸びが期待できます。また若年層の数はそのまま労働人口にもなります。そのため、インドに次ぐITアウトソーシング先としても有望です。また投資先としても規制が強くなく、外国人投資家へも開かれた国です。

例えばECサイトにおいて、アメリカの大手企業の参入により、大々的に打たれた広告は人々への啓蒙活動にもなり、スマートフォンの普及も重なってECサイトの利用者がどんどん増えています。またコンビニ業界を例にとっても、セブンイレブン、ファミリーマート、ミニストップなど大手の参入が増えてきてはいますが、まだまだプレイヤーがそろったわけではなく、挑戦者を受け入れる余地が残されています。

ビシネスを始める上でもリサーチに便利なサイトがあります。OpenDevelpomentMekong.netやローカルニュースのEn.vnexpress.netなどです。いまではフリーランスのプログラマーやシェアオフィスなども豊富です。また政府も起業家への税制は優遇されていて、支援を受けることができるのです。ぜひベトナムでのビジネスに挑戦してもらえると嬉しいです。

Dylan Wong氏 マレーシア

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Managing GrabCar and GrabTaxi

只今マレーシアのGrabで働かれております。 マレーシアのある領域でマーケットシェア拡大に向け責任者としてご活躍されております。※GrabとはUberよりも前にマレーシアでタクシーのシェアリングエコノミーをされている企業でソフトバンクからの資金調達している勢いのあるマレーシア発のグローバル企業です。

2012年に始まったGrabに、20人目のメンバーとして参加しました。世界中でどこにでもあるタクシー産業ではありますが、マレーシアでは特に渋滞や運転手の質の低さに悪評がありました。そこでGrabのサービスをスタートさせるには、スマートフォンに触れたことがない運転手への教育から始める必要がありました。

それだけでなく、信頼できる運転手の確保や乗客へ、いかにサービスがより良いものかを伝えるための宣伝も行わなければなりません。また運転手と乗客をマッチングさせる技術・サービスの向上が不可欠でした。また同じような問題を抱える近隣諸国へのサービス提供をするには、言語や価値観の違う国へのローカライズにも難しさがありました。

そういった問題を解決していくために、データを最大限活用しています。また改善を続けていける組織が必須です。会社のコアバリューを明確にし、若い人々に裁量権ある仕事を任せるなど工夫をしています。報酬だけが全てでは無く問題を解決したい、という人々が集まってくる組織作りがとても大切であると我々は認識しています。

今後、こういったシェアリングエコノミーの業界はますます拡大していきます。生き残っていくには、さまざまなコストの価格が下がっていくからこそできる、小さなサービスを素早く立ち上げて改善させながら成長させていく、リーンスタートアップの考え方が大切だと思います。

ちなみに競合の参入はより良いサービスを発達させるためにもウェルカムです!勝ち抜くにはいかに現地の人にサービスが日常生活において受け入れられているか、という観点が必要だと考えています。

恵島良太郎氏 株式会社ROI

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日本での事業以外に、マレーシアで『HALAL NAVI』というムスリムの方に飲食店情報を紹介するサービス、レンタルオフィス、人材紹介、飲食店、海外進出支援など数多くの事業を手掛けられております。

私は飲食店のコンサルタントをした経験からキャリアを始めています。そこから日本国内での居酒屋の経営やQRコードを利用した来店者のアンケート調査、覆面調査 、ITサービスなどを手がけました。そこからITサービスの長期成長に疑問を感じ、海外への進出を視野に入れ始め、家族での移住を決意しました。

1年間をかけて14カ国を巡り、生活コスト、子供への教育、税金やビジネスポテンシャルなどを考慮し、マレーシアに5年前に移住しました。レンタルオフィスの事業を皮切りに、会計事務所や不動産事業などマレーシア進出のワンストップサービスを始めています。

マレーシアと日本を行き来しながら事業を行うとともに、他国へも定期的に視察に行くことで、ビジネスチャンスを調べています。実感値としてもタイムマシン経営のタイムスパンは年々短くなっています。日本のビジネス上のアドバンテージはなくなってきており、むしろ危機感を持つべきだと思いました。

現在はハラル×ITをテーマとして、ハラル認定のレストランを探せるアプリを開発し、11カ国に展開しています。他にもハラル市場の約20%と言われるコスメ市場のためのアプリ事業をスタートさせています。

第二部はパネルディスカッションです!

パネラーは上記の方に加えて、東南アジアでの事業展開をされている方々にお話をお伺いしました。

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Finan Akbar氏 インドネシア beetlebox CEO

インドネシアでシステム開発などを行う会社を経営されております。インドネシアのスタートアップ企業にアドバイスなどをされております。

円田修大氏 エキサイト株式会社 海外推進部 部長

エキサイト翻訳で有名なエキサイトの全ての海外事業を見られております。台湾、フィリピン、インドネシアと、日本から海外にマネジメントを行っている方です。

パネルディスカッション開始です!

ー東南アジアでビジネスを展開させるには?

恵島氏:ITサービスに限った話ですが、まずは実施したい分野のキーワードの検索数がどれだけあるかを調べます。その後ティザーサイトを作って低価格で広告を出し、どれくらいの流入があるかを見て定量的に調査しています。またサービスを始めるには、「自分のお客様は誰か」を明確すると良いです。自分の場合は現地の従業員が一番最初のお客様です。現地のニーズを知り尽くしている彼らに、使いたいサービスか、作りたいサービスかどうかを聞いています。

Le Huynh Kim Ngan氏:市場の動向に敏感でコネクションの多いメディア業界の人にも、意見を聞くのをおすすめします。彼らは多くの繋がりを持っています。

Fiana Akbar氏:日本人の方々はビジネスモデルを考えるのは上手いが、ローカルの人々にリーチさせるのが苦手なのではないでしょうか。現地の人々の声を聴くことが大事です。また各国のトリッキーな政府の動向や付き合い方にも経験や工夫が必要です。

円田氏:私は現地のルールを最も理解しているのは現地のメンバーなので、そのメンバーが当事者意識を持ってやっていける体制にすることを心がけていますね。

Dylan Wong氏:マレーシアの場合、1つの国ですが多民族国家です。マレーシアと一括りにせず、民族や言語の多様性も考慮に入れる必要があります。

ーでは、どのようにローカライズをしていけばよいのか?

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Fiana Akbar氏:オープンマインドが大事です。つまり自分の思い込みで突き進まないことです。現地の状況や人たちのフィードバックを受け入れて変化に対応していくと良いと思います。

恵島氏:まずは自分の意見はしっかり持つことも大事だと思っています。ローカライズという言葉はよく言われますが、すべてをローカライズするとよくわからないものになります。例えば、江戸前寿司におけるローカライズとは何なのでしょうか?ローカライズをつきつめると、現地マーケティングのことですよね。コンセプトをきちんと明確にしてマーケティングしていく姿勢が大事であり、それをいかに早くまわしていけるか、ということだと思います。コンセプトはぶらすことなく、そのコンセプトをどのように伝えていくかというマーケティングはしっかりと実施することは大切だと思います。

最後に

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東南アジアのスタートアップイベントの講演の様子はいかがでしたでしょうか?講師の方々の持っている経験値やノウハウが多く、すべて伝えきれないほどなのですが、今回は一部の講演内容を切り取って記事にしてみました。RisingAsiaイベントとしても定期的な開催を目指しているとのことなので、また次回の開催時には事前告知をさせて頂ければと思います。

アジアマガジンはアジアを身近に感じていただけるように情報を発信していきます。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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