京セラインド社長が語る世界で通用する日本の文化とは!?北村氏に突撃取材!

―北村英樹氏プロフィール紹介
1958年2月7日生まれ
上智大学 外国語学部英語学科
剣道五段

−大学生の頃はどんなことをされていましたか?

1年間休学してユーラシア大陸一周をしたことです。その経験がなければ今私はここにいないと思います。私は鹿児島の片田舎の生まれで外人と話をしたこともなく、まさか自分が海外に出て、しかも今海外で働いているなんて当時は夢にも思っていませんでした。入学した時から、私は先生になると決めていましたが、先生になる前に、「人間とは何だろう」というテーマの答を探したいと思い、又、その人間に対して世界で一番尽くしている、当時インドのカルカッタにいたマザーテレサに会いたいと思い旅を開始しました。道順はソビエト連邦からヨーロッパを経由してアフリカまで足を伸ばし、キリマンジャロを登頂した後、インドへ移動しました。

最初ソ連に入った時は、英語も話せないし周りの外国人にびびりまくっていましたが、3か月過ぎてアフリカに入った頃にはブロークンイングリッシュでしたがかなり英語も話せるようになっていました。もうインドに着くころには、旅が自分を大分鍛えてくれていましたし、エジプトでは、許可なしの登頂は禁止されているピラミッドにも登りました。当然ですが、警察署まで連行されましたが、口八丁手八丁で無罪放免。若さゆえの無茶な経験をたくさんして自信がつきました。

インドではマザーテレサの「死を待つ人の家」に行き、ボランティアをさせてもらいました。そこで21歳のSisterと出会ったのですが、彼女との出会いが旅の中で最も私に影響を与え、更に人生を変えました。私がボランティア期間を終了し、別の地へ移動する最後の日に彼女に一つ聞きたいと思っていたことを質問しました。「私は日本に帰れば酒も飲めるし、自由に結婚もできるが、なぜあなたはこのように、一生人の為に自分を捧げていく事が出来るのか?」。彼女の答は、Simpleで力強いものでした。「I can see Jesus in their eyes(死んでいく人の目の中に神様が見える。彼らが神様なのです)」。聞いた瞬間、電撃が走りました。彼女は死んでいく人を神様だと思い、神様に奉仕をしていたんです。人に何かをする、教えるということは人を神様と思うということなんだと、私が探していた答えがその言葉に凝縮されていると強い衝撃を受けました。

その後、フィリピンのスラムに入り多国籍企業が現地の農村にプランテーション事業を拡大する為に、農薬を大々的に散布して皮膚病に罹った子供たちを見ました。その惨状を実際目のあたりに見て、先生として、その見た事を生徒に話しをして、やるべきではない、正しい事ではないと伝えても、殆どの生徒は企業に入り苦悩するのではないかと思うに至り、先生になることはやめました。そして自分自身が企業で働きながら何が出来るのかを考える為にも企業に入ることを決心しました。

-旅を通して他に変わったことはありますか。

人間はたまたまな存在なのではないかと思います。この前息子と自宅マンションのエレベーターに乗り込んだ時、エレベーターボーイの体臭がきつかったんです。息子はのった瞬間に鼻をつまみました。私はその場で息子を強く叱責しました。「この子はここで頑張って働いているのに、お前は私の子供として清潔で安全な環境で生活出来ている。それって、たまたま。お前がこの子に生まれてもおかしくなかったんだぞ」と。この感覚は非常に大事です。世界中を見て回り、自分は路上で野たれ死んでいる人と変わりないのではないかと思うようになりました。

最初にインドに来たときは道にたくさんの乞食さんがいて、吹いて過ぎ去る風と思っていました。構っておられないし、人間として見ていなかったのです。しかし2度目のインドの旅では、風ではなく彼らも人間であり、自分もインドの乞食さんに生まれていても不思議はないと肌で感じることが出来ました。たまたまなのです、私が日本人に生まれたのは。だから私は彼らを見てもかわいそうとかは思いませんし、そのように思う事が優越感だなと感じるようになりました。皆、人間です。逆に私はインド首相であるモディーさんのような偉大な方とお会いしてもあまりびびらなくなりました。同じ、人間ですからね。

―インドの魅力を教えてください。

インドの人口は2020年には14億を越えて、中国を抜くと言われています。加えて人口ピラミッドの形が綺麗な三角形で、平均年齢が25歳であり、活力のある国です。また、例えばクーラーの普及率が現状でも10%を切っており、消費財やインフラなども十分ではないので市場の魅力は世界屈指だと思います。しかし、ビジネスは非常に難しいです。私はアメリカ、ヨーロッパ、シンガポール等先進国で働く機会も多くありましたが、GLOBALスタンダードが通じる環境であり、ビジネスは大体計算通りにいきます。ところがインドではそうはいきません。

1+1がマイナス5から始まります。要は思った通りにいかない。例えば車の部品を売るにしても、弊社が品質・価格共に競合他社より良いとします。それでも競合他社の部品を購入する。1+1=2にならないんですね。なんでだと思われますか?その理由は賄賂が介在しているからです。これは一例ですが、ビジネス環境や慣習が先進国と違い、苦労しますがこれがまだまだ新興国や、後進国の現実です。文句を言っても仕方ないし、逃げる訳にはいかない。覚悟をもって、忍耐強く、踏ん張るしかありません。それがインドで成功する大事な要素だと思っています。

−昨今で言われているグローバル人材とはどのような人だと思いますか?

近い将来市場が拡大しビジネスの主戦場となるインド・アフリカなど生活環境、商習慣が異なる厳しい世界で戦える人、です。異国の文化習慣を理解して現地の人と仕事が出来る人でなければなりません。そのためには、「あんたのためなら死んでもいい」と相手に言わせられるような強くかっこいい存在になってください。グローバル人材とは言い換えれば人を「たらす」ことが出来る人だと思います。

−京セラインドにはどのような企業内文化がありますか。

京セラインドではI care you(ICU)という言葉を大事にしています。お客様はもとより、上司でも部下でも分け隔てなく、相手のことを思いやる心が大事で、それがビジネスにつながります。このICUという心に特に秀でているのは日本人です。ICUの典型例としてよく私が言及するのですが、スズキ自動車 鈴木会長との思い出です。ある機会に鈴木会長とお会いし、私の実家がスズキの代理店で、私が育ったのもスズキのお陰、ありがとうございましたということをお伝えしました。また、母親が今年88歳の米寿であり、実家の鹿児島に正月帰ることを短い間ですが話しました。

その折、母親の連絡先を聞かれお伝えしましたが、鈴木会長からの直接お祝いの、電話、手紙を頂き、更に米寿のお祝いに見事な胡蝶蘭が家に届きました、お祝いのカードを添えて。大企業の会長が一介の代理店の息子に一分程話を聞いただけで、このような感謝の気持ちをこめた、心配り、思いやりが出来る、これが超一流のICUです。偉くなってもいつまでも謙虚な方であるからこそ、ICUが自然に使えるのです。日本人はこのICUをDNAとしてもっている。人に愛と勇気を与え、感動させる力をもつ、ICUを使おう、というのが私の思いであり、日本人の特質であるこのICUを使えば、どの国にいっても人を動かす事が出来ます、保証してもいい。

−これから将来求められる力は何だと思いますか?

コンサルとか賢い人たちは、素晴らしい戦略を立てます。それは非常に重要な事です。しかし、実際その素晴らしい戦略を実行に移し、やりきる事は簡単ではありません。私は、若い人には考える事も大事ですが、困難なこと、難しいことを、やりきれる人、実行力のある人になってほしいと思います。困難な挑戦が目の前にあって、誰もやらない時に自分から「やります!やりたい!やらせろ!」くらいの意気込みを持って欲しいと思います。

−最後に学生へのメッセージをお願いします。

大学生という時期は非常に難しい選択を迫られる時期です。私も学生の時は先生になろうとしていました。結局はなりませんでした。迷った時は、何になりたいかではなく、何をしたいかを考えてみましょう。何をしたいかと考えるとOPTIONが増えてきます。悩んで、結果的に企業に入ったとしても、最低でも3年はそこで頑張るべきです。どんなに嫌な上司や周りがいたとしても、どこに行ったって嫌いな人間はいるし、好きなことをやれるとは限らない。人の為に、という思いをもって3年は頑張って下さい。

私が実際経験して人生が変わったから自信をもって言いますが、大学生のうちに外へ出てほしいです。地球儀に点をつないで線を引いてください。旅は、行く先々が教室で、会うすべての人が先生です。人生を考えることが出来ます。変える力ももっています。起業でもプロジェクトでも世界へ打って出る時は、日本人としての誇りを忘れないでください。人を満足させるだけでなく、感動させてください。

取材担当コメント

中国・インドで京セラの立ち上げを行うなど輝かしいキャリアをお持ちでありながら、取材の際丁寧な受け答えだけでなく、私たちの話にも親身になって聞いていただきました。堂々としていながら気づかいを忘れない姿勢は、同じ日本人として誇らしく思えるほどでした。

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