【海外就職のための英語学習】職種ごとの英語力/オススメの勉強方法を徹底解説

海外就職のための英語を解説するペンギン

元英会話スクールカウンセラーのカワヨシ ジュン(@kawayoshijun)です。

いろんな方とお話をしていると、最近は以前に比べ海外就職を選択肢の一つとして考える方が増えてきているように感じます。

そんな方々から相談いただくのが、

「海外勤務に憧れるけど…英語力ってどれくらい必要なの?」

「やっぱ英語が話せないとダメなのかな?」

「TOEICは何点以上必要なの?」

という英語力に関する質問。

そこで、これまでのべ500人以上のアドバイスをし、海外赴任する人を何人も送り出してきた立場として、そんな疑問について詳しく解説していきます!

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2018年6月7日
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海外就職って英語は必要なの?

はじめに結論からいいますね。

海外就職に英語力は必要です!

就職する国や職種によって求められるレベルは異なり、それほど高い英語力が必要とされないこともあります。

また、職種によっては英語力だけではなく、その他のビジネススキル(マネジメント能力、交渉力など)が求められることもあり、単純に英語力が高いからOK、ということでもありません。

とはいえ、海外就職は海外に住むということであり、仕事以外の日常生活でも最低限コミュニケーションが取れなければいけません。

仕事上では、社外の人と交渉をするような職種の場合、もしかしたら通訳がつくかもしれません。

でも、例えば日用品の買い物をするときや、レストランで食事をするとき、地元の人と仲良くなって食事やパーティーに誘われるときなど…やっぱり英語でコミュニケーションが取れないとストレスが生じてしまいます。

英語力が高いって実際にどういうこと

では英語力とは何を指すのでしょうか。

まずはいわゆる4技能が挙げられます。

  • リスニング(聴く)
  • リーディング(読む)
  • ライティング(書く)
  • スピーキング(話す)

それに加えて、

  • 文法力
  • 語彙力

の2つも、英語力の大事な要素です。

また、語学力という点からは外れますが、人の話を理解しようとしたり、自らが積極的に発言(発信)したりしようとする姿勢といった基本的なコミュニケーション力も、英語力の一部に含まれるかもしれません。

このように、英語力と一言で言ってもいろんな要素がありますので、バランスよく総合的に高い状態が、本当の意味での英語力の高さと言えるでしょう。

目的別、4つの勉強方法!職種によって求められる英語力も違う!

海外就職における職種別に、問われる英語力がどのようなものか、また、そのための勉強法とはどんなものがいいか、について説明していきます。

1.海外のコールセンター

コールセンターでの仕事はアジアで多くみられる職種です。

その多くは、クライアントが日系企業(日本人)のため、使用するのは主に日本語で、業務上では高い英語力を求められることが少ないです。

ですから、日常生活で困らないくらいの英語力があれば十分対応可能です。

【TOEICスコア目安】

400〜500くらいあれば、あとは現地に行ってからなんとかなります。

【勉強法】

生活に必要な最低限の会話力は身につけておきましょう。

  • 単語帳(初級〜中級)
  • リスニング教材(TOEIC用でもOK)
  • アウトプットの機会(オンライン英会話など)

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2018年3月27日

2.飲食店で働きたい人

飲食店での仕事は、現地採用であれば比較的採用されやすいです。

英語の場合、日本語のような複雑な敬語がないので、これも日常会話+αでなんとかなります。

ですから、日常生活で困らないくらいの英語力と、接客の際に使用するフレーズが使えるようになればOKです。

接客フレーズは、最初は何パターンか暗記するだけでも十分でしょう。

【TOEICスコア目安】

400〜500くらいあれば、あとは現地に行ってからなんとかなります。

【勉強法】

基本的には①コールセンターと同じイメージです。

同僚やお客様と会話ができるよう、最低限の会話力を身につけておきたいですね。

また、よく使う接客フレーズ集なども覚えておきましょう。

  • 単語帳(初級〜中級)
  • リスニング教材(TOEIC用でもOK)
  • アウトプットの機会(オンライン英会話など)
  • 接客フレーズ集など
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2017年11月9日

3.海外での日系企業のオフィスワーク

ここからは少し求められるレベルが高くなります。

社内では日本語が通じるケースも多いですが、現地採用(現地国籍の人)が社内にいるケースも多く、社内コミュニケーションとしての英語力は最低限必要。話せないとうまく馴染めずストレスを抱えることになってしまいます。

とはいえ、これは日常生活での英語力とそれほど変わりませんので、あとはビジネス用語を少しずつ覚えればOKです。

ただし、職種によっては社外の人とのコミュニケーションが発生することもあるので、その場合には、ビジネス用語はもちろん、丁寧な言い回しやコミュニケーションの正確性が求められます。

また、社外の人と交渉をするような場面では、幅広い表現力(婉曲表現)なども必要になってきます。

【TOEICスコア目安】

・使用機会が社内のみ

最低ラインとして400〜500点、スムーズにコミュニケーションが取れるためには、600〜700くらいはできればほしいところです。

・対社外でも使用

最低ライン目安として700点以上はほしいです。

【勉強法】

日常会話ができることが前提になります。

加えて、ビジネスで使用頻度の高い単語や言い回し、丁寧な表現についても身につけておきたいです。

  • リスニング力 ネイティブスピードでの聞き取り(英語ニュース)
  • リーディング力(英文書、英文メール)
  • 語彙力(単語帳:中級〜上級)、英字新聞
  • 文法力
  • 表現力(多読、アウトプットの機会)

4.海外の外資系企業での勤務、通訳・翻訳などの専門職

このケースの場合、社内コミュニケーションでも基本的に英語というケースがほとんどでしょう。

また、社外でも頻繁に使う機会があると思います。

さらに、通訳・翻訳などの専門職のケースでは、非常に高いレベルでの英語力が求められます。

4技能が全体的に高いレベルで必要です。

加えて、正確性も必要なので、文法力や語彙力もしっかり身につけておく必要があります。

【TOEICスコア目安】

最低でも800以上はほしいところです。

(選考要件でそのレベルが必要となるケースが多いです)

【勉強法】

すでに日常会話レベルがあるという前提で、下記2点が必要です。

  • インプットは継続的に行う
  • アウトプットの機会を多く持つ

もっと具体的に言うと…

  • 新聞やニュースなどのトピックをランダムに選び、ディスカッションする
  • 新聞やニュースなどを要約する。また、自分の考えも述べる
  • 仕事上で発生するシチュエーションにあわせたロールプレイをする

といったように、インプット⇒アウトプットのサイクルを高速で回していくことで、覚えた表現をどんどん自分のものにしていくという学習法が有効です。

学習方法のメリットとデメリットをまとめてみた

ここでは学習方法について解説していきますね。

1.独学

自分一人で勉強する方法です。

主に参考書、問題集、アプリ、本、映画や海外ドラマなどを使用して学習します。

【独学のメリット】

  • 費用が安く抑えられる

【独学のデメリット】

  • アウトプットの機会がない
  • モチベーションの維持が難しい

【こんな人におすすめ】

  • 自己管理を徹底してできる人

独学はモチベーション維持が非常に難しいため、モチベーションを維持するような自己管理(目標設定など)が求められます。

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2018年5月18日

2.オンライン英会話

パソコンやスマートフォンを使ってオンラインで外国人と英会話レッスンをして学習する方法です。

多くの場合はフィリピン人講師とのレッスンになります。

【オンライン英会話のメリット】

  • 費用が比較的安く抑えられる
  • 自宅でできる
  • マンツーマンレッスン

【オンライン英会話のデメリット】

  • 対面ではないので、少しモチベーションは下がりやすい
  • 音声がやや聞き取りづらい
  • 多くがフィリピン人のため、ネイティブの英語の聞き取りにはついていけないことがある

【こんな人におすすめ】

  • 比較的低い予算でアウトプットの機会を持ちたい人
  • 自宅で手軽に英会話レッスンをしたい人
  • 時間や場所を選ばず英会話レッスンをしたい人

アウトプットの機会を作りたいけど、あんまりお金はかけたくない人や、自宅付近に英会話スクールがない人などにおすすめの方法です。

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3.英会話スクール

校舎を構えているスクールに通学して英会話レッスンを受ける方法です。

グループレッスンからマンツーマンレッスンまで幅広い選択ができ、それによって費用も異なります。

また、学校ごとにオリジナルのメソッド・テキストがあり、それに従ってレッスンを進めることができます。

【英会話スクールのメリット】

  • 体系立てられた学習ができる
  • 対面のため、モチベーションが上がりやすい・維持しやすい
  • カウンセラーによる学習サポート
  • ネイティブ講師が多い

【英会話スクールのデメリット】

  • 費用が高額(レッスンタイプによる)
  • 通学の必要があり、時間が限られる
  • 地方には少ない(住んでいる地域にないと利用できない)
  • 多くがフィリピン人のため、ネイティブの英語の聞き取りにはついていけないことがある

【こんな人におすすめ】

  • 誰かのサポートがほしい人
  • ネイティブ講師の授業が受けたい人
  • ある程度予算を割ける人

自己管理が苦手で、誰かにサポートしてもらいながら学習をしたい人におすすめの方法です。

また、ネイティブの発音やスピードに慣れたい人にもおすすめです。

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2018年6月7日

4.パーソナルトレーニング

英会話スクールと似ていますが、パーソナルコーチがついて徹底的に学習のサポートをしてくれる方法です。

最初に設定した目標が達成されるように、短期的・集中的に学習をします。

【パーソナルトレーニングのメリット】

  • かなりの強制力が働くため、モチベーションが維持できる
  • コーチによる徹底した学習サポート
  • 指示に従ってついていけば、望みどおりの上達ができる可能性が極めて高い

【パーソナルトレーニングのデメリット】

  • 費用が非常に高額
  • その他、基本的には英会話スクールと同様

【こんな人におすすめ】

  • 自己管理が苦手な人
  • 多少お金をかけてでも絶対に英語力を上げたい人
  • 厳しい指示にも耐えていける人

短期的ではありますが、目標に向けた学習内容が非常に多く、自宅学習でも相当の時間を割くことが必要です。

そのため、生活における英語学習の優先順位があげられないと厳しいです。

逆に、そのくらい「絶対に英語力を上げる!」という気持ちがある人にはおすすめの方法です。

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2018年4月9日

5.留学

海外で英語を学ぶ方法です。

基本的には留学エージェントを通じて申し込むことになります。

また、ワーホリ(ワーキングホリデー)を利用して、その一環で通学するケースもあります。

【留学のメリット】

  • 日常生活も含めて、英語を使わなければいけない環境に身をおくことができる

【留学のデメリット】

  • 費用が高額(国や期間による)
  • 一定期間海外に居住する必要がある

【こんな人におすすめ】

  • 日々英語を使用する環境に身をおきたい人
  • 文化も含めて英語を学びたい人
  • 時間的・予算的に余裕がある人

留学は時間と予算が確保できないと難しいですが、そのどちらもなんとかなるのであれば、どっぷり英語の生活に浸ることができますので、英語を最短で身につけたいという方にはおすすめです。

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2018年4月13日

TOEICって海外就職では役に立たないって本当?

そもそも、TOEICは総合的な英語力を表すものではありません。

一般的なTOEICは「TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)」、つまり、リスニングとリーディングをはかる試験です。

つまり、話せなくてもスコアを取ることは可能なんです。

TOEICスコアは、あくまで企業が採用などの際に参考値とするものでしかなく、実際の業務でどれだけ英語を使えるかということとは直接リンクはしていません。

ちなみに、話す力と書く力をはかる「TOEIC Speaking & Writing Tests」というものもありますが、一般的に目安とされているのは前述の「TOEIC L&R」です。

ただ、TOEICの主な出題トピックは日常生活やビジネスシーンになるため、海外に限らず就職活動の指標とされることが多くなっています。

そのため、海外就職の応募要件等にTOEICスコアが求められることがあるので、その基準をクリアするという意味では、スコアを稼ぐ意味はあります。

ですが、TOEICスコアばかり求めて勉強しても、実際にコミュニケーションが取れないようでは、実際に海外就職をしてから苦労をすることになってしまいます。

実際に、TOEICスコアを800点以上持っていながら、海外はおろか、日本国内の外資系企業でも苦労をされている方はたくさんいます。

ですから、TOEICスコアもひとつのものさしとしてはほしいですが、それにとらわれすぎず、実践的なコミュニケーション力をつけていくことが大事です。

英語というものはコミュニケーションツールであり、手段でしかありません。

海外就職をして仕事で活躍する、という目的を見失わないようにしましょう。

TOEIC以外の英語の資格TOEFLやIELTSは実際に必要?

知らない方のために、TOEIC以外の資格(試験)についても補足しておきます。

1.TOEFL(トフル)

TOEFLは、海外の大学に留学する際に指標とされる資格(試験)です。

そのため、出題トピックが日常生活やビジネスシーンのTOEICに対し、TOEFLは日常生活・ビジネスシーンについてではなく、専門用語が多いアカデミックな内容となっています。

2.IELTS(アイエルツ)

IELTSも、基本的には海外の大学に留学するための指標です。

が、イギリス、カナダ、オーストラリアへの移住する際の指標としても用いられるため、日常生活のトピックも含まれます。

この2つは、主に留学のための指標として用いられ、出題トピックもビジネスシーンが含まれないため、基本的には就職活動の際の指標として利用されることはめったにありません。

海外就職というゴールを考えるのであれば、やはりTOEICのスコアを上げることに注力していきましょう。

まとめ

いかがでしたか。

海外就職と一言で言っても、実際の状況はそれぞれ異なるので、どこまで勉強をしてから飛び込むか、ということも考えてみるといいと思います。

準備しすぎるということはないですが、求められる最低限の英語力だけ身につけて、あとは現地で実践的に身につける、というのも一つです。

先ほど言ったように、英語は手段であって、目的ではないんです。

海外就職したい!という目的があるのであれば、早く行動に移すことはとても大切だと思います。

ぜひ今回の記事を参考にして、あなたの人生を自分の希望に近づけていってください。

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2018年6月7日

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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